金色堂堂内諸像及天蓋とは:藤原三代の遺骸を納める三壇の上に並ぶ、平安時代の諸像と天蓋

金色堂堂内諸像及天蓋(こんじきどうどうないしょぞうおよびてんがい)は、岩手県西磐井郡平泉町の中尊寺金色院の金色堂の堂内に安置される平安時代の諸像と天蓋で、平成16年(2004年)6月8日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、所有者は金色院で、昭和31年(1956年)6月28日に重要文化財に指定されたのち国宝となった。

文化庁によると、天治元年(1124年)の建立を記す棟木銘によれば、金色堂は藤原清衡とその正室ら一族によって建立された。

金色堂堂内諸像及天蓋の構成

文化庁によると、清衡(1128年没)の遺骸を納めた中壇の上には阿弥陀三尊、六地蔵、二天王の各像が安置され、次いで二代の基衡(1157年頃没)、三代の秀衡(1187年没)の各遺骸も左右の壇に納められ、その上に同じ構成の諸像が置かれた。各壇の中尊の上には天蓋が吊るされる。

その後、堂の朽損に伴って諸像の安置位置に錯綜が生じた。文化庁は、右壇の阿弥陀像は法量が小さく印相も違うことから他からの移入と考えられ、残る31体はヒノキ、ヒバ、カツラの3種の材で、割矧造と寄木造の両様があるとしている。

金色堂堂内諸像及天蓋の見どころ

文化庁によると、中壇の阿弥陀三尊像は丸顔のほどよい肉付けで、12世紀前半の中央の円派仏師による作風の反映がある。左右壇の諸像には作風の違いがあり、三壇の設立の年代差に対応させて分類することも可能だが、銘記などの確実な根拠がないため、細かな同定はなお課題である。

藤原三代の遺骸を納める三つの壇の上に、同じ構成の仏像群が並ぶ堂内の構成に注目したい。

金色堂堂内諸像及天蓋の見学方法

中尊寺によると、拝観時間は3月1日から11月3日が午前8時30分から午後5時、11月4日から2月末日が午前8時30分から午後4時30分である。金色堂・讃衡蔵の拝観券は大人1,000円である。

問い合わせは中尊寺事務局(0191-46-2211)へ。

Q&A

Q金色堂堂内諸像及天蓋はいつ国宝に指定されましたか?
A平成16年(2004年)6月8日に国宝に指定されました。
Q金色堂を建てたのは誰ですか?
A天治元年(1124年)の棟木銘によると、藤原清衡とその正室ら一族です。
Q中壇にはどのような像が安置されていますか?
A阿弥陀三尊、六地蔵、二天王の各像です。
Q三つの壇には誰の遺骸が納められていますか?
A清衡、基衡、秀衡の藤原三代です。
Q中壇の阿弥陀三尊像の作風は?
A12世紀前半の中央の円派仏師の作風の反映があるとされます。

基本情報

名称金色堂堂内諸像及天蓋(こんじきどうどうないしょぞうおよびてんがい)
所在地岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202(中尊寺金色院)
指定区分国宝(彫刻)
指定年平成16年(2004年)6月8日指定
員数諸像及び天蓋
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者金色院
公開状況拝観時間は季節により異なる

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「金色堂堂内諸像及天蓋」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/00010640
中尊寺「参拝のご案内」
https://chusonji.or.jp/worship/index.html

最終更新日: 2026.10.01