市来の七夕踊とは:大張子と行列を伴う大里の風流の踊

市来の七夕踊(いちきのたなばたおどり)は、鹿児島県いちき串木野市大里に伝わる七夕の日の風流の踊で、昭和56年(1981年)1月21日に国の重要無形民俗文化財に指定された。

文化庁の記録では、種別は民俗芸能(風流)で、保護団体は七夕踊保存会である。

指定に先立つ昭和45年(1970年)には、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財にも選択されている。

市来の七夕踊の構成

文化庁の解説によると、まず前踊として、作り物の鹿、虎、牛、鶴などの大張子や、琉球王、大名、薙刀踊などの一行が列をなす。次に本踊として太鼓や鉦を持った太鼓踊が続き、後踊として薙刀踊が続く。

大里の多くの人が何らかの役割を担って行列に加わる大規模なもので、指定時には300人から400人が行列した。本踊は古風な歌詞に乗って、青年と子どもの総勢30余名が演じる。青年の踊り子はヤッサ(役者)とも呼ばれ、一番ドン、二番ドンなどの役に分かれる。

市来の七夕踊の見どころ

文化庁は、変装や仮装をした人々の行列の群行が、芸能の演出法として類まれな特色ある形であり、太鼓踊が前踊と後踊を伴って演じられるのは極めて珍しいと評価している。

鹿児島県の資料によると、約400年前に朝鮮の役での島津義弘の活躍を祈念して踊られたのが始まりといわれ、その後、大里の水田への用水路が貞享元年(1684年)に完成したことを記念して再び踊られるようになったと伝えられる。

市来の七夕踊の見学方法

七夕踊は大里の七夕の時期に行われる。開催日や見学の方法は年によって異なるため、いちき串木野市や保存会の案内で確かめたい。

記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財としての選択については、別のページで紹介している。

Q&A

Q市来の七夕踊はいつ重要無形民俗文化財に指定されましたか?
A昭和56年(1981年)1月21日に指定されました。
Q市来の七夕踊の構成は?
A大張子や琉球王・大名行列などの前踊、太鼓踊の本踊、薙刀踊の後踊からなります。
Q市来の七夕踊の大張子にはどんな動物がありますか?
A鹿、虎、牛、鶴などです。
Q市来の七夕踊の由来は?
A鹿児島県の資料によると、島津義弘の朝鮮での活躍を祈念して踊られたのが始まりといわれます。
Q市来の七夕踊の保護団体は?
A七夕踊保存会です。

基本情報

名称市来の七夕踊(いちきのたなばたおどり)
所在地鹿児島県いちき串木野市大里
指定区分重要無形民俗文化財(民俗芸能)
指定年昭和56年(1981年)1月21日指定
員数文化庁データベースに記載なし
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者保護団体:七夕踊保存会
公開状況七夕の時期に大里で行われる

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「市来の七夕踊」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/302/153
文化遺産オンライン「市来の七夕踊」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/159378
鹿児島県「日置地区の国・県指定文化財」
https://www.pref.kagoshima.jp/bb01/documents/42124_20250731162225-1.pdf
鹿児島県「市来小学校の市来の七夕踊伝承活動の取組」
https://www.pref.kagoshima.jp/ba08/kyoiku-bunka/bunkazai/soudan/denshou/documents/45220_20260216173157-1.pdf

最終更新日: 2026.09.28