旧市川医院とは

旧市川医院は、高知県安芸郡安田町安田の商店街にある大正2年(1913年)頃建築の木造平屋建の洋風医院で、平成24年(2012年)2月23日に国の登録有形文化財(建造物)となった。現在は隣の旧柏原家住宅と土間でつながり、「安田まちなみ交流館・和(なごみ)」として公開されている(安田町)。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺、建築面積97平方メートル。平成22年(2010年)に改修され、所有者は安田町である。

医院から交流館へ

安田まちなみ交流館・和によれば、建築年は親族の話や高知県の近代和風建築総合調査により大正2年頃と伝えられる。隣の旧柏原家住宅は昭和初期の和風住宅で、ほぼ同時期の和風住宅と洋風医院が一体となった姿は、和洋折衷建築としても他に類を見ないものという。

空き家となって傷んでいた両家の建物は、平成20年(2008年)に市川家・柏原家から安田町へ寄付され、遺構調査を経て平成21年度から22年度にかけて修復された。平成22年に交流館として開館し、旧柏原家住宅の主屋及び離れ・表門・東西の土塀とあわせて4件が登録有形文化財となった(安田まちなみ交流館・和、安田町)。

登録有形文化財としての価値

旧市川医院は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、瀟洒な医院建築と旧柏原家住宅が並び、特徴的な景観を形成していると評価する。安田まちなみ交流館・和は、大正初期の地方医院の一事例として大変貴重な建物としている。

見どころ

旧市川医院は桁行18.7メートル、梁間5メートルの寄棟造桟瓦葺で、外壁は下見板張。玄関の正面だけを洋風の切妻屋根とし、頂部にフィニアル(尖塔飾り)を飾る(文化庁)。

内部はレントゲン室や診察室などを1列に並べた構成で、医院としての使い方を今に伝える(文化庁)。交流館では、安田町出身や縁のある幕末・明治維新の先人たちを紹介する常設展と企画展が開かれている(安田町)。

見学について

こうち旅ネットによれば、旧市川医院を含む安田まちなみ交流館・和は9時から17時(最終入館16時30分)に開館し、火曜日(祝日の場合は翌日)と12月28日から1月2日が休館。企画展の観覧は有料である。

所在地は安田町安田1674番地1で、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の安田駅から徒歩約15分、高知東部交通バス「安田役場通り」から徒歩3分。無料駐車場がある(こうち旅ネット)。

Q&A

Q旧市川医院はいつ建てられましたか?
A大正2年(1913年)頃と伝えられています(安田まちなみ交流館・和)。
Q旧市川医院の外観の特徴は?
A下見板張の外壁に、玄関正面だけ洋風の切妻屋根を載せ、フィニアルを飾っています(文化庁)。
Q旧市川医院の内部はどうなっていますか?
Aレントゲン室や診察室などを1列に並べた構成です(文化庁)。
Q旧市川医院は見学できますか?
A安田まちなみ交流館・和として9時から17時に開館しています。火曜日休館です(こうち旅ネット)。
Q旧市川医院が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成24年(2012年)2月23日です。

基本情報

名称旧市川医院(きゅういちかわいいん)
所在地高知県安芸郡安田町安田字東新町1672-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成24年(2012年)2月23日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積97平方メートル
所有者安田町
公開状況安田まちなみ交流館・和として公開(火曜休館)

参考文献

旧市川医院(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009227
安田まちなみ交流館・和(安田町)
https://www.town.yasuda.kochi.jp/life/dtl.php?hdnKey=1262
和(なごみ)の概要(安田まちなみ交流館・和)
https://yasuda-nagomi.com/about.html
安田まちなみ交流館・和(こうち旅ネット)
https://kochi-tabi.jp/search_spot_infocenter.html?id=7727

最終更新日: 2026.10.10