海部氏系図とは:籠神社の宮司家に秘巻として伝わった、竪系図の古態を残す9世紀の系図
海部氏系図(あまべしけいず)は、京都府宮津市(個人蔵)の、丹後宮津の籠神社の宮司家である海部氏に伝来した平安時代の系図で、昭和51年(1976年)6月5日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、員数は1巻、縦25.3センチメートル、全長221.2センチメートル、紙数5紙で、所有者は個人である。
文化庁によると、海部氏に歴代相承の秘巻として伝来した「籠名神社祝部氏系図」である。
海部氏系図の体裁と内容
文化庁によると、本文の体裁は竪系図の古態をよく残し、縦に継いだ料紙の中央に淡墨で一本の線を縦に引き、線上に適宜間隔を置いて、始祖以下の直系の子孫だけを掲げている。書写年代は9世紀後半と認められる。
歴代の記載は、「始祖彦火明命」から「孫健振熊宿祢」に至る上代、「児海部直都比」から「児海部直勲尼」に至る海部管掌の時代、「児海部直伍百道祝」以降の祝部の時代に大別される。
海部氏系図の見どころ
文化庁は、その内容が海部氏の歴史的推移のみならず、正史に埋もれた古代の地方豪族の変遷のあり方を伝えて注目され、日本の歴史上に価値が高いとしている。
竪系図の古い形を伝える点と、中央に引かれた一本の線に注目したい。
海部氏系図の見学方法
系図は個人が所有しており、公開の状況についての公的な案内は確認できなかった。
Q&A
- 海部氏系図はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和51年(1976年)6月5日に国宝に指定されました。
- 海部氏系図はどこに伝わったのですか?
- 丹後宮津の籠神社の宮司家、海部氏に秘巻として伝来しました。
- 海部氏系図はいつ書写されたのですか?
- 文化庁によると、9世紀後半と認められます。
- 海部氏系図の体裁の特徴は?
- 料紙の中央に淡墨の線を縦に引き、線上に直系の子孫だけを掲げる竪系図の古態です。
- 海部氏系図の価値は?
- 正史に埋もれた古代地方豪族の変遷を伝える点で、歴史上の価値が高いとされます。
基本情報
| 名称 | 海部氏系図(あまべしけいず) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府宮津市(個人蔵) |
| 指定区分 | 国宝(古文書) |
| 指定年 | 昭和51年(1976年)6月5日指定 |
| 員数 | 1巻 |
| 寸法 | 縦25.3センチメートル、全長221.2センチメートル、紙数5紙 |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 公開状況は確認できず |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「海部氏系図」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/777
- 文化遺産オンライン「海部氏系図」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/197820
最終更新日: 2026.09.30