木造五大明王像(講堂安置)とは:日本に初めて紹介された不動明王を中心とする、立体曼荼羅の五大明王

木造五大明王像(講堂安置)(もくぞうごだいみょうおうぞう(こうどうあんち))は、京都府京都市南区九条町の教王護国寺(東寺)の講堂に安置される平安時代の五大明王像5躯で、昭和27年(1952年)3月29日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、員数は5躯、所有者は宗教法人教王護国寺で、明治34年(1901年)3月27日に当時の制度で指定されている。

東寺によると、講堂の須弥壇に安置された二十一尊からなる立体曼荼羅(羯磨曼荼羅)のうち、大日如来に向かって左側に配された五尊である。

木造五大明王像(講堂安置)と立体曼荼羅

東寺によると、講堂は弘仁14年(823年)に工事が始められ、承和6年(839年)に完成した。弘法大師空海は、大日如来を中心とした二十一尊の仏を講堂の須弥壇に登場させ、曼荼羅を立体として具現化した。

五大明王は、わが国に初めて紹介された不動明王を中心とし、忿怒の形相で右手に宝剣、左手に羂索を握り、火焔を背負う不動明王を、多くの手足や目をもつ四尊の明王が囲む。東寺は、五大明王を大日如来の化身としている。

木造五大明王像(講堂安置)の見どころ

東寺によると、講堂の不動明王はわが国最古の不動明王である。持国天の剣が片刃で相対する者に向けられているのに対し、明王の剣は諸刃で、刃が外にも内にも向き、命がけで人を救おうとする明王の姿を示すという。

空海が伝えた密教の教えを視覚的に表した立体曼荼羅の中で、五大明王は救いの厳しさを担う存在として配されている。

木造五大明王像(講堂安置)の見学方法

東寺によると、講堂は通年で公開されており、拝観時間は午前8時から午後5時(受付は午後4時30分まで)である。

東寺によると、講堂の二十一尊は立体曼荼羅として一堂に安置されている。

Q&A

Q東寺講堂の五大明王像はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和27年(1952年)3月29日に国宝に指定されました。
Q五大明王像は何躯ですか?
A5躯で、不動明王を中心とします。
Q立体曼荼羅とは何ですか?
A東寺によると、空海が曼荼羅を具現化し、講堂に二十一尊を配したものです。
Q講堂の不動明王の特徴は?
A東寺によると、わが国最古の不動明王で、宝剣と羂索を持ち、火焔を背負います。
Q五大明王像は見られますか?
A講堂は通年公開で、午前8時から午後5時まで拝観できます。

基本情報

名称木造五大明王像(講堂安置)(もくぞうごだいみょうおうぞう(こうどうあんち))
所在地京都府京都市南区九条町1(教王護国寺)
指定区分国宝(彫刻)
指定年昭和27年(1952年)3月29日指定(明治34年(1901年)3月27日旧制度指定)
員数5躯
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者宗教法人教王護国寺
公開状況講堂は通年公開

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「木造五大明王像(講堂安置)」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/186
東寺「立体曼荼羅」
https://toji.or.jp/mandala/
東寺「天、菩薩、明王、如来」
https://toji.or.jp/ten/
東寺「講堂」
https://toji.or.jp/guide/kodo/
東寺「拝観のご案内」
https://toji.or.jp/admission/

最終更新日: 2026.09.30