旧小山家住宅(田村屋螢庵)とは:美山の山裾に残る大庄屋の屋敷

旧小山家住宅(田村屋螢庵)は、京都府南丹市美山町三埜にある明治時代の農家の屋敷で、茅葺の主屋、明治26年(1893年)建築の土蔵、庭門及び塀の3件が、平成20年(2008年)に国の登録有形文化財に登録された。

読みは「きゅうこやまけじゅうたく(たむらやほたるあん)」。文化庁の解説は、主屋を、かつての大庄屋の風格を伝える農家建築と評している。3件はいずれも平成20年(2008年)4月18日に登録され、所有者は株式会社ニシオアセットである。

屋敷の構成:一段高い敷地に並ぶ主屋と土蔵

敷地は小高い山の西麓にあり、主屋はその後方の中央に西を向いて建つ。入母屋造茅葺の大きな屋根に桟瓦葺の庇をめぐらした建物で、明治時代前期の建築とされる。

土蔵は主屋の北西にあり、一段高い敷地に主屋と並び建つ。文化庁は、この配置が堂々とした屋敷構えを見せていると説明している。

庭門は主屋の西面に建つ一間の棟門で、門の西の柱から土蔵までコの字形に塀がのびる。塀は主座敷の前の庭園を区画し、屋敷に落ち着きを与えている。茅葺の主屋、白い漆喰の土蔵、杉皮葺の塀という異なる屋根と壁が、ひとつの屋敷の中で組み合わされている。

見学と訪問について

旧小山家住宅は南丹市美山町三埜小山ノ元にある。美山町は京都府中部の山あいにあり、公共交通の便が限られるため、車での訪問が現実的である。

屋敷は個人・法人が所有する建物であり、敷地や建物の公開について公式の案内は確認できなかった。見学を希望する場合は、所有者の案内や現地の掲示を確認し、無断で敷地に立ち入らないでほしい。周辺は集落であり、道路から外観を見る場合も住民の迷惑にならないよう配慮したい。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「旧小山家住宅(田村屋螢庵)主屋」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007078
文化庁 国指定文化財等データベース「旧小山家住宅(田村屋螢庵)土蔵」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007079
文化庁 国指定文化財等データベース「旧小山家住宅(田村屋螢庵)庭門及び塀」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007080

最終更新日: 2026.09.27

基本情報

名称旧小山家住宅(田村屋螢庵)
所在地京都府南丹市美山町三埜小山ノ元38
所有者株式会社ニシオアセット
指定登録有形文化財 3件
座標35.27517, 135.50753