久田家半床庵とは:表千家の茶家に伝わる茶室と露地

久田家半床庵は、京都市中京区高倉通二条下るにある表千家の茶家・久田家の屋敷で、明治19年(1886年)に建てられた茶室と露地の腰掛の2棟が、平成25年(2013年)に国の登録有形文化財に登録された。

半床庵(はんしょうあん)は久田家の邸内にある茶席の名で、家そのものの呼び名にもなっている。登録されているのは、広間と小間の茶室「半床庵」を収める久田家半床庵茶室と、露地を挟んでその斜め向かいに建つ久田家半床庵腰掛である。いずれも登録年月日は平成25年(2013年)12月24日、所有者は一般財団法人半床庵文化財団である。

久田家と半床庵の歩み

半床庵文化財団のウェブサイトによれば、久田家は千利休の時代に活躍した久田宗栄(1557〜1624)を初代とする茶家で、表千家と代々深い縁を結んできた。三代の宗全は表千家の不審菴をもとに、中板を用いた小間の茶室「半床庵」を考案し、多くの好み道具を残したことから久田家中興の祖とされる。

その半床庵は、幕末の蛤御門の変に伴う火災で失われた。財団は、のちに玄乗斎が半床庵を復興したと伝えている。文化庁の国指定文化財等データベースは、現在の茶室と腰掛の建築年をいずれも明治19年(1886年)としている。

財団は平成24年(2012年)7月に設立され、茶室と庭園の保存と公開、半床庵に伝わる茶道具の保存と公開などを事業に掲げている。

見学と訪問の方法

久田家半床庵は京都市中京区高倉通二条下る瓦町にあり、地図上では京都市営地下鉄の烏丸御池駅から北東へおよそ400メートルの位置にある。

茶室と露地は常時公開されているものではない。財団は、茶室と露地の見学を事前予約制で受け付けており、露地の保全や行事での使用のため日程と定員が限られるとしている。過去の案内では見学料は1人3,000円だった。見学を希望する場合は、財団(電話075-256-3150)に日程を確認してほしい。

屋敷は住宅地の中にあり、見学日以外に敷地へ立ち入ることはできない。外から見る場合も、近隣の迷惑にならないよう配慮したい。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「久田家半床庵茶室」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009784
文化庁 国指定文化財等データベース「久田家半床庵腰掛」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009785
文化遺産オンライン「久田家半床庵茶室」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/274533
文化遺産オンライン「久田家半床庵腰掛」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/207504

最終更新日: 2026.09.27

基本情報

名称久田家半床庵
所在地京都府京都市中京区高倉通二条下る瓦町558-2他
所有者一般財団法人半床庵文化財団
指定登録有形文化財 2件
座標35.01281, 135.76233