紙本著色法然上人絵伝〈詞伏見天皇外 七筆〉とは:全長548メートルに及ぶ、最大級の絵巻物の法然伝

紙本著色法然上人絵伝〈詞伏見天皇外 七筆〉(しほんちゃくしょくほうねんしょうにんえでん)は、京都府京都市東山区林下町の知恩院が所有する、鎌倉時代の法然上人の絵伝48巻で、昭和30年(1955年)2月2日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、員数は48巻、所有者は知恩院である。

新纂浄土宗大辞典によると、『法然上人行状絵図』『勅修御伝』『四十八巻伝』ともいい、14世紀前半に成立した法然の絵伝である。

紙本著色法然上人絵伝〈詞伏見天皇外 七筆〉の成り立ち

新纂浄土宗大辞典によると、詞書は比叡山功徳院の舜昌法印が編纂し、内容は法然の誕生から嘉禄の法難までの生涯だけでなく、主要な門弟の事績にも及ぶ。全長548メートル、235段の詞書と232の絵図で構成される最大級の絵巻物である。

同辞典によると、後伏見上皇が舜昌に命じて門弟の著した旧伝を大成させたと伝え、徳治2年(1307年)から10年余りをかけて完成したという。詞書は後伏見上皇、伏見法皇、後二条天皇が筆をとり、能書家が清書したと伝えるが、美術史の研究では画家・書家とも特定できず、それぞれ十数人の関わりが指摘されている。

紙本著色法然上人絵伝〈詞伏見天皇外 七筆〉の見どころ

新纂浄土宗大辞典によると、この絵伝で「知恩院」の名が初めて現れ、「浄土宗」の語が頻出するため、法然・浄土宗・知恩院の三位一体の関係を説く絵伝と評価されている。

知恩院によると、法然上人の誕生から入寂に至る行状のほか、法語、消息、著述などの思想も表し、門弟の列伝や帰依者(天皇、公家、武家)の事績まで含む高僧絵巻である。

紙本著色法然上人絵伝〈詞伏見天皇外 七筆〉の見学方法

絵伝は知恩院が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の予定は知恩院の案内で確かめたい。

Q&A

Q法然上人絵伝はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和30年(1955年)2月2日に国宝に指定されました。
Q法然上人絵伝は何巻ありますか?
A48巻で、全長548メートルに及びます。
Q詞書を編纂したのは誰ですか?
A比叡山功徳院の舜昌法印です。
Q法然上人絵伝はいつ作られたのですか?
A14世紀前半で、徳治2年(1307年)から10年余りをかけて完成したと伝えます。
Q法然上人絵伝の特色は?
A「知恩院」の名が初めて現れ、法然・浄土宗・知恩院の関係を説く絵伝とされます。

基本情報

名称紙本著色法然上人絵伝〈詞伏見天皇外 七筆〉(しほんちゃくしょくほうねんしょうにんえでん)
所在地京都府京都市東山区林下町(知恩院)
指定区分国宝(絵画)
指定年昭和30年(1955年)2月2日指定
員数48巻
寸法全長548メートル(新纂浄土宗大辞典)
所有者知恩院
公開状況常時公開ではない

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「紙本著色法然上人絵伝」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/118
新纂浄土宗大辞典「法然上人行状絵図」
https://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E6%B3%95%E7%84%B6%E4%B8%8A%E4%BA%BA%E8%A1%8C%E7%8A%B6%E7%B5%B5%E5%9B%B3
知恩院「寺宝」
https://www.chion-in.or.jp/highlight/treasure.php

最終更新日: 2026.09.30