宝相華蒔絵宝珠箱とは:如意宝珠を納め、四天王の板絵とともに伝わる平安前期の蒔絵の箱

宝相華蒔絵宝珠箱(ほうそうげまきえほうじゅばこ)は、京都府京都市右京区御室の仁和寺が所有する平安時代の蒔絵の箱で、昭和29年(1954年)3月20日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、員数は1合、縦横20.6センチメートル、高さ15.4センチメートルで、所有者は仁和寺である。明治32年(1899年)8月1日に当時の制度で指定されている。

文化庁によると、内に如意宝珠を納めた箱で、宝珠を護る板絵の四天王像が共に伝わる。

宝相華蒔絵宝珠箱の意匠

文化庁の記録によると、方形で入角の深覆蓋造で、素地は塞と思われる。蓋と身の口縁に紐を巡らせ、銀の沃懸地を施す。蓋と身の外面は、濃い平塵地に瑞鳥と宝相華を金銀の研出蒔絵で表す。

蓋の内側には淡い平塵地に花文を同じく金銀の蒔絵で散らす。彩色板絵の四天王像4枚が付属する。

宝相華蒔絵宝珠箱の見どころ

文化庁によると、寛平法皇(宇多天皇)所持の寺伝があり、奈良時代に流行した文様構成や塞の技法を踏襲しているなど、寺伝にいう平安時代前期を首肯しうる数少ない蒔絵の優品の一つである。

宝珠を護る四天王の板絵とともに伝わる点に注目したい。

宝相華蒔絵宝珠箱の見学方法

宝珠箱は仁和寺が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の予定は仁和寺の案内で確かめたい。

Q&A

Q宝相華蒔絵宝珠箱はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和29年(1954年)3月20日に国宝に指定されました。
Qこの箱には何が納められていたのですか?
A如意宝珠です。
Qこの箱の文様は?
A瑞鳥と宝相華を金銀の研出蒔絵で表しています。
Qこの箱と一緒に伝わるものは?
A宝珠を護る彩色板絵の四天王像4枚です。
Qこの箱の年代は?
A寺伝の平安時代前期を首肯しうる、数少ない蒔絵の優品の一つとされます。

基本情報

名称宝相華蒔絵宝珠箱(ほうそうげまきえほうじゅばこ)
所在地京都府京都市右京区御室大内(仁和寺)
指定区分国宝(工芸品)
指定年昭和29年(1954年)3月20日指定(明治32年(1899年)8月1日旧制度指定)
員数1合
寸法縦横20.6センチメートル、高さ15.4センチメートル
所有者仁和寺
公開状況常時公開ではない

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「宝相華蒔絵宝珠箱」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/444
文化遺産オンライン「宝相華蒔絵宝珠箱」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/203759

最終更新日: 2026.10.01