紙本著色絵因果経とは:上に絵、下に経文を配して釈迦の伝記を説く、奈良時代の絵巻の経
紙本著色絵因果経(しほんちゃくしょくえいんがきょう)は、京都府京都市北区紫野の上品蓮台寺が所有する奈良時代の絵因果経1巻で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、紙本著色で、員数は1巻、所有者は上品蓮台寺である。
京都国立博物館によると、紙の下半分に経文を書き写し、上半分に経文の代表的な場面を絵で表したもので、正しい名前は『過去現在因果経』である。
紙本著色絵因果経の場面
京都国立博物館によると、この経は釈迦の前世の修行物語から始まり、釈迦がどのような原因で人間の根源的な苦しみや迷いから解放され、悟りの結果を得たのかを物語風に説いた、いわば釈迦の伝記のような経である。
上品蓮台寺に伝わるこの巻は、釈迦が少年時代を過ごした10歳のころの様子から始まる。
紙本著色絵因果経の見どころ
京都国立博物館によると、この巻には、金や銀でできた七つの太鼓のような的を、釈迦が一本の矢で一度に射抜いた技くらべの場面や、城の南門から出て病人を見る四門出遊の場面などが描かれている。
経文と絵を上下に並べた、絵解きのできる経の姿に注目したい。
紙本著色絵因果経の見学方法
経巻は上品蓮台寺が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の機会は展覧会の案内で確かめたい。
Q&A
- 上品蓮台寺の絵因果経はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
- 絵因果経とは何ですか?
- 上半分に絵、下半分に経文を書いた『過去現在因果経』です。
- 絵因果経の内容は?
- 釈迦の前世の修行物語から始まる、釈迦の伝記のような経です。
- 上品蓮台寺の巻はどこから始まりますか?
- 釈迦が10歳のころの様子から始まります。
- どのような場面が描かれていますか?
- 一本の矢で七つの的を射抜く場面や、南門で病人を見る場面などです。
基本情報
| 名称 | 紙本著色絵因果経(しほんちゃくしょくえいんがきょう) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市北区紫野十二坊町33-1(上品蓮台寺) |
| 指定区分 | 国宝(絵画) |
| 指定年 | 昭和27年(1952年)11月22日指定 |
| 員数 | 1巻 |
| 寸法 | 文化庁データベースに記載なし |
| 所有者 | 上品蓮台寺 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「紙本著色絵因果経」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/58
- 京都国立博物館「絵因果経(京都 上品蓮台寺所蔵)」
- https://www.kyohaku.go.jp/jp/learn/home/dictio/shoseki/50einga/
最終更新日: 2026.10.01