上宮聖徳法王帝説とは:現存最古の聖徳太子の伝記で、法隆寺・太子研究の基本史料
上宮聖徳法王帝説(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ)は、京都府京都市東山区林下町の知恩院が所有する、平安時代の写本『上宮聖徳法王帝説』1巻で、昭和30年(1955年)2月2日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、員数は1巻、所有者は知恩院である。
新纂浄土宗大辞典によると、撰者は分かっておらず、紙背の年紀から承暦2年(1078年)以前の書写とみられる、現存最古の聖徳太子の伝記である。
上宮聖徳法王帝説の内容
新纂浄土宗大辞典によると、内容は五つの部分からなる。聖徳太子を中心とした皇室の系譜、太子の行実と事跡、法隆寺金堂の薬師像・釈迦像の光背銘と天寿国繡帳とその注釈、太子の事跡の再録と追補(物部守屋の討伐、仏教の伝来と廃仏、冠位制、十七条憲法など)、欽明天皇から推古天皇に至る五天皇の在位年数・崩年・陵名と太子の生没年・墓所である。
各部の成立事情は異なり、系譜は7世紀の古い記述法をとり、他の部分が付加されて現在の姿になったのは平安時代中期である。裏書には、豊浦寺・観勒・鞍作鳥・山田寺・般若寺や蘇我馬子の死去についての記載がある。
上宮聖徳法王帝説の見どころ
新纂浄土宗大辞典によると、知恩院本は幕末に養鸕徹定の手に渡り、明治12年(1879年)に知恩院に寄贈された。法隆寺と聖徳太子の研究の基本史料である。
知恩院によると、仏教伝来の所伝や太子の薨日などについて『日本書紀』とは異なる説を記録し、古代の記録としてもきわめて高い史料価値をもつ。
上宮聖徳法王帝説の見学方法
写本は知恩院が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の予定は知恩院の案内で確かめたい。
Q&A
- 上宮聖徳法王帝説はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和30年(1955年)2月2日に国宝に指定されました。
- 上宮聖徳法王帝説とはどんな書物ですか?
- 現存最古の聖徳太子の伝記です。
- いつ書写されたのですか?
- 紙背の年紀から、承暦2年(1078年)以前の書写とみられます。
- 知恩院にはいつ伝わったのですか?
- 養鸕徹定が明治12年(1879年)に寄贈しました。
- 上宮聖徳法王帝説の史料価値は?
- 仏教伝来の所伝などで『日本書紀』と異なる説を記録し、法隆寺・太子研究の基本史料とされます。
基本情報
| 名称 | 上宮聖徳法王帝説(じょうぐうしょうとくほうおうていせつ) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市東山区林下町(知恩院) |
| 指定区分 | 国宝(書跡・典籍) |
| 指定年 | 昭和30年(1955年)2月2日指定 |
| 員数 | 1巻 |
| 寸法 | 文化庁データベースに記載なし |
| 所有者 | 知恩院 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「上宮聖徳法王帝説」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/727
- 新纂浄土宗大辞典「上宮聖徳法王帝説」
- https://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E4%B8%8A%E5%AE%AE%E8%81%96%E5%BE%B3%E6%B3%95%E7%8E%8B%E5%B8%9D%E8%AA%AC
- 知恩院「寺宝」
- https://www.chion-in.or.jp/highlight/treasure.php
最終更新日: 2026.09.30