海住山寺とは:瓶原を見下ろす山腹の観音霊場

海住山寺(かいじゅうせんじ)は、京都府木津川市加茂町例幣の、瓶原を見下ろす山の中腹にある寺院で、鎌倉時代前期の五重塔が昭和27年(1952年)に国宝に指定され、文殊堂も重要文化財に指定されている。

木津川市によると、天平7年(735年)に聖武天皇の勅願で東大寺の良弁僧正が開創したと伝え、当初は観音寺と呼ばれた。海住山寺の名は、鎌倉時代に寺を再興した解脱房貞慶が観音霊場にちなんで名付けたものである。

文化庁によると、承元2年(1208年)に笠置寺から貞慶が移り住んで寺を中興した。

五重塔と文殊堂

文化庁によると、五重塔は貞慶の弟子の覚真が、建保2年(1214年)の先師の一周忌に五重宝塔へ仏舎利を安置したのが初見で、このとき完成したとみられる。木津川市は、貞慶の跡を受けた慈心上人による建立としている。昭和38年(1963年)の修理で、初重の裳階などが復原され、建立当初の姿に戻された。

文化庁の記録では、文殊堂は鎌倉時代前期の桁行三間、梁間二間の寄棟造、銅板葺の小堂である。木津川市によると、近世の文殊菩薩騎象像を安置したことから文殊堂と呼ばれ、貞慶の十三回忌の追善願文に記された経蔵にあたるといわれる。

境内の文化財

木津川市によると、本尊の十一面観音菩薩立像や、貞慶の念持仏とされる小像、絹本著色法華曼荼羅図、海住山寺文書なども重要文化財に指定されている。

木津川市によると、本堂の傍らにそびえる朱塗りの五重塔は、山並みに映える鎌倉時代の傑作である。

海住山寺の拝観

木津川市観光協会によると、拝観時間は午前9時から午後4時30分で、本堂内の拝観は500円(入山料を含む)、ハイキングや散策の入山料は200円である。大型バスは進入できない。

木津川市によると、五重塔の内部は毎年10月下旬に公開される。問い合わせは海住山寺(0774-76-2256)へ。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「海住山寺五重塔」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2032
文化庁 国指定文化財等データベース「海住山寺文殊堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2033
木津川市「海住山寺」
https://www.city.kizugawa.lg.jp/index.cfm/8,28741,36,421,html
木津川市観光協会「海住山寺」
https://www.0774.or.jp/1490/

最終更新日: 2026.09.30

基本情報

名称海住山寺
所在地京都府木津川市加茂町例幣海住山20
所有者海住山寺
指定国宝 1件・重要文化財 1件
座標34.77664, 135.86205