伝藤原行成筆仮名消息(十二通)とは:のびやかな仮名を散らし書きした、11世紀後半の仮名消息の名品

伝藤原行成筆仮名消息(十二通)(でんふじわらのゆきなりひつかなしょうそく)は、京都府京都市中京区の株式会社京都鳩居堂が所有する、藤原行成の筆と伝える平安時代の仮名消息12通で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、員数は1幅、所有者は株式会社京都鳩居堂である。

京都国立博物館によると、のびのびと気持ちのいい筆跡の仮名を散らし書きした、11世紀後半の名品である。

伝藤原行成筆仮名消息(十二通)の表と裏

京都国立博物館によると、この作品の裏には仏教説話集『三宝感応要略録』が書かれている。紙が貴重だった当時、不要になった手紙を集め、その裏の白紙に『三宝感応要略録』を書いたとみられる。

11世紀後半、遅くとも12世紀前半の時点では仮名消息の価値は認められておらず、しかも『三宝感応要略録』は袋綴じの冊子だったため、仮名消息は折った紙の内側となって外からは見えなくなった。

伝藤原行成筆仮名消息(十二通)の見どころ

京都国立博物館によると、仮名消息が再び脚光を浴びたのは嘉永4年(1851年)で、復古大和絵の絵師の冷泉為恭が寺から『三宝感応要略録』を譲り受け、冊子を解いて裏の仮名消息を表にして紙に貼り、2巻の巻物に仕立てた。そのうちの1巻が本作品である。

その時々の所蔵者によって表と裏を入れ替えながら、いずれも大切にされて今に伝わった作品である。

伝藤原行成筆仮名消息(十二通)の見学方法

仮名消息は京都鳩居堂が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の機会は展覧会の案内で確かめたい。

Q&A

Q伝藤原行成筆仮名消息(十二通)はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
Qこの仮名消息はいつ書かれたのですか?
A京都国立博物館によると、11世紀後半の名品です。
Q裏には何が書かれていますか?
A仏教説話集『三宝感応要略録』です。
Q仮名消息はどのようにして再び表に出たのですか?
A嘉永4年(1851年)に冷泉為恭が冊子を解き、仮名消息を表にして巻物に仕立てました。
Q所有者は?
A株式会社京都鳩居堂です。

基本情報

名称伝藤原行成筆仮名消息(十二通)(でんふじわらのゆきなりひつかなしょうそく)
所在地京都府京都市中京区(鳩居堂)
指定区分国宝(書跡・典籍)
指定年昭和27年(1952年)11月22日指定
員数1幅
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者株式会社京都鳩居堂
公開状況常時公開ではない

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「伝藤原行成筆仮名消息(十二通)」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/805
文化遺産オンライン「伝藤原行成筆仮名消息」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/148888
京都国立博物館「どっちが表?どっちが裏?」
https://www.kyohaku.go.jp/jp/learn/home/yomimono_data/0099/

最終更新日: 2026.09.30