関西日仏学館とは:京都大学の正面に建つペレ派の洋館
関西日仏学館(かんさいにちふつがっかん)は、京都府京都市左京区吉田泉殿町にある昭和11年(1936年)築の鉄筋コンクリート造の学館で、平成10年(1998年)4月21日に登録有形文化財に登録された。
文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建、建築面積549平方メートル。所有者は財団法人日仏文化協会で、登録基準は「造形の規範となっているもの」である。
現在もフランス政府の文化機関「関西日仏学館」の京都の拠点として使われている。
関西日仏学館の歩み
在日フランス大使館によると、関西日仏学館は大正15年(1926年)12月に、駐日フランス大使で詩人のポール・クローデルによって京都市内の九条山に創設された。昭和11年(1936年)5月に竣工した現在の建物に移転している。
同じ資料によると、建物は京都大学の正面に位置し、フランス人建築家レイモン・メストラレの原案をもとに、大阪の建築家木子七郎が設計監督した。メストラレはオーギュスト・ペレの弟子で、当時としてはきわめて斬新な洋館だったという。
関西日仏学館の価値:ペレ流の柱型と軒線
文化庁の解説は、20世紀フランスを代表する建築家ペレの弟子メストラレが基本設計にあたったとし、ペレ流の洗練された柱型と軒線がつくる古典主義的な骨格に、要所の曲面が優美さを与えていると評価している。
文化庁はまた、関西日仏学館が東大路通に面して建ち、京都大学の諸建築とともに学園街を形成している点を挙げている。
関西日仏学館の見どころ:柱型の縦線と曲面
東大路通から正面を見ると、壁から浮き出した柱型の縦の線と、水平に通る軒の線が格子のように建物の骨格を示している。鉄筋コンクリートの構造を、古典建築の柱と梁の比例に置き換えたのがペレ派の特徴である。
そのうえで、文化庁が「要所」と呼ぶ曲面の部分を探したい。直線で組み立てた骨格の中に曲面が入ることで、硬さの中にやわらかな表情が生まれている。
関西日仏学館の見学方法
関西日仏学館の公式サイトによると、受付時間は火曜日から金曜日が午前9時30分から午後9時、土曜日が午前9時30分から午後7時で、日曜日・月曜日・祝日は休館。夏期休館などもあるため、来館前に確認したい。
交通は、京阪電車出町柳駅から徒歩約12分。市バス31・65・201・206系統「京大正門前」下車すぐ、京都バス18系統「東一条」下車すぐ。所在地は京都市左京区吉田泉殿町8、電話は075-761-2105。
Q&A
- 関西日仏学館はいつ建てられたのですか?
- 昭和11年(1936年)5月に竣工しました。
- 関西日仏学館を設計したのは誰ですか?
- オーギュスト・ペレの弟子レイモン・メストラレの原案をもとに、大阪の建築家木子七郎が設計監督しました。
- 関西日仏学館の特徴は?
- ペレ流の柱型と軒線による古典主義的な骨格に、要所の曲面が優美さを加えています。
- 関西日仏学館は見学できますか?
- フランス政府の文化機関として使われており、受付時間は火曜日から金曜日が午前9時30分から午後9時、土曜日が午後7時までです。
- 関西日仏学館への行き方は?
- 京阪出町柳駅から徒歩約12分、市バス「京大正門前」下車すぐです。
基本情報
| 名称 | 関西日仏学館(かんさいにちふつがっかん) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市左京区吉田泉殿町8-8 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成10年(1998年)4月21日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建、建築面積549平方メートル |
| 所有者 | 財団法人日仏文化協会 |
| 公開状況 | 文化機関として使用。受付は火曜日から土曜日 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「関西日仏学館」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000544
- 文化遺産オンライン「関西日仏学館」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/113424
- 在日フランス大使館「関西日仏学館竣工80周年記念」
- https://jp.ambafrance.org/article10133
- 関西日仏学館「アクセス・お問い合わせ」
- https://institutfrancais.jp/kansai/about/contact/
最終更新日: 2026.09.27