古今和歌集〈藤原定家筆〉とは:定家が1226年に書写した「嘉禄本古今集」の原本

古今和歌集〈藤原定家筆〉(こきんわかしゅう〈ふじわらのていかひつ〉)は、京都府京都市上京区の冷泉家時雨亭文庫が所有する、藤原定家が嘉禄2年(1226年)に書写した『古今和歌集』で、昭和58年(1983年)6月6日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、員数は1帖、縦22.9センチメートル、横14.6センチメートル、紙数157丁で、所有者は公益財団法人冷泉家時雨亭文庫である。

文化庁によると、中世以降の『古今集』研究に大きな影響を与えた、いわゆる「嘉禄本古今集」の原本である。

古今和歌集〈藤原定家筆〉の奥書と書き入れ

文化庁によると、帖の末尾に、嘉禄2年、定家65歳のときに書写した旨の奥書があり、その奥に、定家の子為家がその子の為相にこの本を譲った旨の奥書がある。

本文中には、定家自筆の和歌の書き入れ、校合の注記、人名や場所などの勘物の書き入れ、朱点などが稠密に付されており、定家の『古今集』研究の跡を伝えている。

古今和歌集〈藤原定家筆〉の見どころ

文化庁によると、附の文書は、室町時代にこの『古今集』を冷泉家から借りて見た三代の天皇の礼状で、冷泉家における伝来を伝えている。

定家の子孫である冷泉家に、800年近く伝えられてきた写本である。

古今和歌集〈藤原定家筆〉の見学方法

写本は冷泉家時雨亭文庫が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の機会は展覧会の案内で確かめたい。

Q&A

Q古今和歌集〈藤原定家筆〉はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和58年(1983年)6月6日に国宝に指定されました。
Q嘉禄本古今集とは何ですか?
A藤原定家が嘉禄2年(1226年)に書写した『古今和歌集』で、この写本がその原本です。
Qこの写本の奥書には何が書かれていますか?
A定家65歳のときの書写の旨と、為家が為相に譲った旨が書かれています。
Qこの写本の附の文書は?
A室町時代にこの写本を借りた三代の天皇の礼状です。
Qこの写本の大きさは?
A縦22.9センチメートル、横14.6センチメートル、紙数157丁です。

基本情報

名称古今和歌集〈藤原定家筆〉(こきんわかしゅう〈ふじわらのていかひつ〉)
所在地京都府京都市上京区(冷泉家時雨亭文庫)
指定区分国宝(書跡・典籍)
指定年昭和58年(1983年)6月6日指定
員数1帖(附 文書)
寸法縦22.9センチメートル、横14.6センチメートル、紙数157丁
所有者公益財団法人冷泉家時雨亭文庫
公開状況常時公開ではない

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「古今和歌集〈藤原定家筆〉」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/775
文化遺産オンライン「古今和歌集〈藤原定家筆〉」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/148858

最終更新日: 2026.09.29