紙本著色明恵上人像とは:縄床樹で坐禅する明恵を、松や小鳥、栗鼠とともに描いた肖像
紙本著色明恵上人像(しほんちゃくしょくみょうえしょうにんぞう)は、京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町の高山寺が所有する鎌倉時代の明恵上人の肖像画で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、紙本著色で、員数は1幅、所有者は宗教法人高山寺である。
高山寺によると、「明恵上人樹上坐禅像」とも呼ばれ、縦145.0センチメートル、横59.0センチメートルである。
紙本著色明恵上人像の画面
高山寺によると、明恵は貞応元年(1222年)に栂尾へ還住し、最晩年を過ごした。高山寺の後山の楞伽山には、上人の坐禅の遺跡が今も残る。華宮殿の西に二股に分かれた一株の松があり、明恵はこれを縄床樹と名付け、常々そこで坐禅入観したという。
図の上の賛によれば、この絵は縄床樹に座る明恵を描いたものである。明恵の近侍の恵日坊成忍の筆といわれ、明恵の人となりをよく伝えている。
紙本著色明恵上人像の見どころ
高山寺によると、背景には松、岩、藤、小鳥、栗鼠などが配され、肖像画にしては人物が小さく、人と自然とが拮抗しつつ調和している。画面構成が羅漢図に似通い、宋画の影響が見られるという指摘もある。
山中の松の上で坐禅する僧の姿と、それを包む自然の描写に注目したい。
紙本著色明恵上人像の見学方法
肖像画は高山寺が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の予定は高山寺の案内で確かめたい。
Q&A
- 明恵上人像はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
- 明恵上人像には何が描かれていますか?
- 縄床樹と名付けた松の上で坐禅する明恵上人です。
- 明恵上人像を描いたのは誰ですか?
- 明恵の近侍、恵日坊成忍の筆といわれます。
- 明恵上人像の大きさは?
- 縦145.0センチメートル、横59.0センチメートルです。
- 明恵上人像の画面の特徴は?
- 人物が小さく、松や岩、小鳥、栗鼠などの自然と調和して描かれています。
基本情報
| 名称 | 紙本著色明恵上人像(しほんちゃくしょくみょうえしょうにんぞう) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町(高山寺) |
| 指定区分 | 国宝(絵画) |
| 指定年 | 昭和27年(1952年)11月22日指定 |
| 員数 | 1幅 |
| 寸法 | 縦145.0センチメートル、横59.0センチメートル(高山寺) |
| 所有者 | 宗教法人高山寺 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「紙本著色明恵上人像」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/61
- 高山寺「高山寺について」
- https://kosanji.com/about/national_treasure/
最終更新日: 2026.09.30