日本霊異記〈中下〉とは:中巻・下巻の序をほぼ完存する、日本最古の仏教説話集の平安時代の写本
日本霊異記〈中下〉(にほんりょういき〈ちゅうげ〉)は、京都府京都市左京区大原の来迎院が所有する、平安時代の『日本霊異記』中巻・下巻の写本2帖で、昭和52年(1977年)6月11日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、員数は2帖、縦25.8センチメートル、横14.4センチメートル、紙数は中巻28紙、下巻61紙で、所有者は来迎院である。
文化庁によると、『日本霊異記』(3巻)は平安時代初期に奈良の僧景戒が著したもので、日本最古の仏教説話集として名高い。
日本霊異記〈中下〉の写本
文化庁によると、『日本霊異記』の古写本はまれで、これまで平安時代の写本は興福寺本の上巻のみだった。
来迎院本は近年に発見された中巻・下巻の平安時代の写本である。
日本霊異記〈中下〉の見どころ
文化庁は、来迎院本が巻中・下の序をほぼ完存してその内容を明らかにしていることなど、従来の諸本の欠を補う点が多く、霊異記の成立やその原本の姿を研究するうえで貴重な古写本であるとしている。
ほぼ完存する中巻・下巻の序に注目したい。
日本霊異記〈中下〉の見学方法
写本は来迎院が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の機会は展覧会の案内で確かめたい。
Q&A
- 来迎院の日本霊異記はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和52年(1977年)6月11日に国宝に指定されました。
- 『日本霊異記』とはどんな書物ですか?
- 平安時代初期に奈良の僧景戒が著した、日本最古の仏教説話集です。
- 来迎院本はどの巻ですか?
- 中巻と下巻の2帖です。
- 来迎院本の価値は?
- 巻中・下の序をほぼ完存し、従来の諸本の欠を補う点が多い貴重な古写本です。
- ほかに平安時代の写本はありますか?
- 興福寺本の上巻があります。
基本情報
| 名称 | 日本霊異記〈中下〉(にほんりょういき〈ちゅうげ〉) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市左京区大原来迎院町(来迎院) |
| 指定区分 | 国宝(書跡・典籍) |
| 指定年 | 昭和52年(1977年)6月11日指定 |
| 員数 | 2帖 |
| 寸法 | 縦25.8センチメートル、横14.4センチメートル、紙数(中)28紙・(下)61紙 |
| 所有者 | 来迎院 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「日本霊異記〈中下〉」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/772
最終更新日: 2026.10.01