落柿舎とは

落柿舎は、京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町にある江戸時代後期の茅葺の草庵で、平成26年(2014年)4月25日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「らくししゃ」。

文化庁の記録では、木造平屋建、茅葺一部瓦葺で、建築面積58平方メートル。登録番号は26-0451である。

去来の庵に由来する草庵

京都市によれば、落柿舎は元禄期の俳諧師で芭蕉十哲と称される向井去来が営んだ庵に由来し、貞享4年(1687年)以前には存在していたとされる。師の松尾芭蕉は元禄2年(1689年)に訪れるなど3度来庵し、晩年に「嵯峨日記」を著した。庭の柿の実が一夜でほとんど落ちたことが名の由来と伝える(京都市)。

去来の没後に荒れて取り壊され、現在の落柿舎は明和7年(1770年)に去来の親戚が、天龍寺の子院・弘源寺の境内の柿の老木が美しい場所を選んで再興したものである(京都市)。

建物は嵯峨小倉山の敷地の中央に南面して建つ寄棟造・茅葺で、東端を狭い土間とし、床上は西端南側を四畳半の主室として西面にトコとトコ脇を備え、ほかに2畳と3畳を配する(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、数寄屋を基調とする穏やかな佇まいの茅舎で、嵯峨の風情を醸す重要な要素となっているとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に登録した。京都市も「京都を彩る建物や庭園」に認定している。

見どころ

寄棟造の茅葺屋根と、芭蕉の旅姿にちなんで入口に掛けた菅笠と蓑が見どころである(文化庁・京都市)。庭には去来の句碑がある(京都市)。

見学について

公益財団法人落柿舎保存会が所有する(文化庁)。拝観の時間や料金について、公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q落柿舎とは何ですか?
A芭蕉の門人向井去来の庵に由来する草庵で、現在の建物は明和7年(1770年)に再興されたものです(京都市)。
Q落柿舎の名の由来は?
A庭の柿の実が一夜でほとんど落ちたことに由来すると伝えます(京都市)。
Q芭蕉と落柿舎の関係は?
A芭蕉は3度来庵し、晩年に「嵯峨日記」を著しました(京都市)。
Q落柿舎の建物の特徴は?
A寄棟造・茅葺の平屋で、四畳半の主室にトコを備えます(文化庁)。
Q落柿舎が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成26年(2014年)4月25日です(文化庁)。

基本情報

名称落柿舎(らくししゃ)
所在地京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)4月25日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、茅葺一部瓦葺、建築面積58㎡
所有者公益財団法人落柿舎保存会
公開状況拝観の公的な案内なし

参考文献

落柿舎(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009995
落柿舎(京都を彩る建物や庭園、京都市)
https://kyoto-irodoru.city.kyoto.lg.jp/ukyo/rakushisya.html
落柿舎(京都観光Navi、京都市)
https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=9&tourism_id=373

最終更新日: 2026.10.21