龍光院とは:黒田家ゆかりの大徳寺の塔頭

龍光院(りょうこういん)は、京都府京都市北区紫野の大徳寺の塔頭で、茶室「密庵席」を含む書院が昭和36年(1961年)に国宝に指定され、黒田家霊屋と、寮及び小庫裏などの建物も重要文化財に指定されている。

MIHO MUSEUMによると、黒田長政が父の黒田官兵衛の菩提を弔うため、江月宗玩を開祖として慶長11年(1606年)に建立した。文化庁によると、境内の南西の墓所に、黒田孝高(如水)と妻の照福院の五輪塔を安置する霊屋がある。

文化庁は、黒田家霊屋が、近世の禅宗寺院の塔頭の発展を支えた大名家との関係を如実に物語るものとしている。

書院と密庵席

文化庁によると、書院は寛永年間(1624年から1643年)に建てられた茶室の周りに、慶安2年(1649年)頃に広間などを増築したもので、茶室は「密庵席」と名付けられている。

密庵席は小堀遠州の好みと伝えられる四畳半台目のやや書院風の茶室で、床の間が二つあり、一つに密庵咸傑の書を、もう一つに利休の添状を掛ける。文化庁は、江戸時代前期の茶室の代表的な遺構としている。

黒田家霊屋

文化庁によると、黒田家霊屋は龍光院の境内の南西、土塀の西側の墓所にあり、龍光院の創建時の慶長13年(1608年)に竣工したとみられる。禅宗様の小規模な方三間堂だが、組物や木鼻、実肘木の絵様など精緻なつくりで、数少ない桃山期の霊廟建築として価値が高い。

文化庁は、近世初期の禅宗寺院の塔頭の構成を知るうえでも貴重であるとしている。

龍光院の拝観

拝観についての公的な案内は確認できなかった。

訪れる際は、大徳寺の案内で確かめたい。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「龍光院書院」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1592
文化庁 国指定文化財等データベース「龍光院黒田家霊屋」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004845
文化遺産オンライン「龍光院 寮及び小庫裏」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/221137
  • MIHO MUSEUM「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」
  • 最終更新日: 2026.09.29

    基本情報

    名称龍光院
    所在地京都府京都市北区紫野大徳寺町
    所有者龍光院
    指定国宝 1件・重要文化財 2件
    座標35.04173, 135.74324