篆隷万象名義とは:空海が編み、高山寺本が唯一の古写本とされる現存最古の日本製辞書
篆隷万象名義(てんれいばんしょうみょうぎ)は、京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町の高山寺が所有する平安時代の写本『篆隷万象名義』で、昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、永久2年(1114年)の書写で、員数は6冊、所有者は宗教法人高山寺である。
高山寺によると、現存最古の日本製の辞書で、弘法大師空海の撰である。
篆隷万象名義の内容
高山寺によると、紙本墨書で、各帖の縦26.8センチメートル、横14.6センチメートルである。前半部(第1帖から第4帖)と後半部(第5帖・第6帖)に分かれ、前半は冒頭に「東大寺沙門大僧都空海撰」とあり、830年ごろに空海が編んだもの、後半は別人による続撰である。
第6帖の末尾に「永久二年(1114)六月以敦文王之本書写之了」とあり、高山寺本が唯一の古写本である。
篆隷万象名義の見どころ
高山寺によると、中国の字書『玉篇』を下敷きにその注文を抄録した節略本で、大部な『玉篇』の利用に便宜をはかったものと考えられる。『玉篇』が一部分しか残存しないため、学術的価値が高い。
高山寺によると、一部にとどまるが、上段に篆書の字体を示し、下段に隷書を掲げることから、篆隷と名付けられた。
篆隷万象名義の見学方法
写本は高山寺が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の予定は高山寺の案内で確かめたい。
Q&A
- 篆隷万象名義はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和27年(1952年)11月22日に国宝に指定されました。
- 篆隷万象名義とはどんな書物ですか?
- 空海が編んだ現存最古の日本製の辞書です。
- 高山寺本はいつ書写されたのですか?
- 永久2年(1114年)です。
- 篆隷万象名義と『玉篇』の関係は?
- 『玉篇』を下敷きにその注文を抄録した節略本です。
- なぜ「篆隷」と名付けられたのですか?
- 上段に篆書、下段に隷書を掲げるためです。
基本情報
| 名称 | 篆隷万象名義(てんれいばんしょうみょうぎ) |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町(高山寺) |
| 指定区分 | 国宝(書跡・典籍) |
| 指定年 | 昭和27年(1952年)11月22日指定 |
| 員数 | 6冊 |
| 寸法 | 各縦26.8センチメートル、横14.6センチメートル(高山寺) |
| 所有者 | 宗教法人高山寺 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「篆隷万象名義」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/672
- 高山寺「高山寺について」
- https://kosanji.com/about/national_treasure/
最終更新日: 2026.09.30