古里歩道トンネル(旧海野隧道)とは
古里歩道トンネル(旧海野隧道)は、三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区の海野と道瀬を結ぶ大正3年(1914年)の煉瓦造のトンネルで、平成13年(2001年)4月24日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ふるさとほどうとんねる(きゅうかいのずいどう)」。
文化庁の記録では、煉瓦造、延長208メートル、幅員3.2メートル。登録番号は24-0026、所有者は国(国土交通省)である。
熊野街道の隧道群
三重県観光連盟によれば、このトンネルは、明治40年度(1907年度)から20か年の継続事業で行われた熊野街道(現在の国道42号)の改修で造られた6基の隧道のうち、北側に並ぶ3基の煉瓦造隧道の一つである。北から江の浦トンネル(旧長島隧道)、古里歩道トンネル(旧海野隧道)、道瀬歩道トンネル(旧道瀬隧道)と続く。
設計は三重県技師の岩井藤太郎、工事監督は県技手の天野久で、文化庁はこれらを紀州を代表する隧道群としている。幹線道路として使われたのち、現在は生活道路として利用されている(文化庁)。
登録有形文化財としての価値
古里歩道トンネルは「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。南隣の道瀬歩道トンネル(旧道瀬隧道、大正4年〈1915年〉、延長308メートル)も同じ日に登録されている(文化庁)。
見どころ
坑門は江の浦トンネルに似た意匠で(文化庁)、三重県観光連盟によれば、上部を盾状の迫り石で半円形に縁取った坑口に、笠石を載せた煉瓦の坑門を両端に構える。
トンネルの中は煉瓦積みの部分と岩を掘ったままの素掘りの部分が混在する。古里と道瀬の2つの歩道トンネルには、当初ガス灯の照明を想定し、その道具を収めるための鋸歯飾り付きの煉瓦造のニッチ(格納庫)が設けられている(三重県観光連盟)。
見学について
三重県観光連盟によれば、古里歩道トンネルは現在も町道・歩道のトンネルとして使われており、通り抜けることができる。車の通行に注意したい。
交通は、JR紀勢本線の三野瀬駅から車で約15分、紀勢自動車道の紀勢大内山インターチェンジから車で南へ約35分(三重県観光連盟)。問い合わせ先は紀北町教育委員会生涯学習課(電話0597-32-0234)。
Q&A
- 古里歩道トンネルはいつ造られましたか?
- 大正3年(1914年)です(文化庁)。
- 古里歩道トンネルの長さは?
- 延長208メートル、幅員3.2メートルです(文化庁)。
- 古里歩道トンネルの見どころは?
- 盾状の迫り石で縁取った煉瓦の坑門と、ガス灯の道具を収めるための鋸歯飾り付きの煉瓦のニッチです(三重県観光連盟)。
- 古里歩道トンネルは通れますか?
- 現在も町道・歩道のトンネルとして使われています(三重県観光連盟)。
- 古里歩道トンネルが登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成13年(2001年)4月24日です。
基本情報
| 名称 | 古里歩道トンネル(旧海野隧道)(ふるさとほどうとんねる(きゅうかいのずいどう)) |
|---|---|
| 所在地 | 三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区海野~道瀬 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成13年(2001年)4月24日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 煉瓦造、延長208メートル、幅員3.2メートル |
| 所有者 | 国(国土交通省) |
| 公開状況 | 町道・歩道トンネルとして通行可 |
参考文献
- 古里歩道トンネル(旧海野隧道)(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002147
- 道瀬歩道トンネル(旧道瀬隧道)(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002148
- 古里歩道トンネル(旧海野隧道)(観光三重)
- https://www.kankomie.or.jp/spot/4172
最終更新日: 2026.10.14