中村川ネコギギ生息地とは:希少な淡水魚が高密度で暮らす川

中村川ネコギギ生息地は、三重県松阪市を流れる中村川の中流域約1.1キロメートルの区間で、平成23年(2011年)に国の天然記念物に指定された。

読みは「なかむらがわねこぎぎせいそくち」。中村川は一級河川雲出川水系の支流である。松阪市によれば、指定区域は嬉野合ケ野町から嬉野矢下町までの延長約1.1キロメートル、面積は22,050.72平方メートル。指定年月日は平成23年(2011年)9月21日で、平成25年(2013年)1月30日から松阪市が管理団体となっている。

指定の理由:ネコギギの良好な生息環境

ネコギギは、地域を定めずに国の天然記念物に指定されている希少な淡水魚である。文化庁の解説は、中村川の中流域にはネコギギが高密度で生息しており、生息環境が良好な状態で残されていることから、その保護を図るうえで重要な生息地であるとしている。

松阪市によると、平成21年(2009年)の三重県教育委員会の調査で、ネコギギが高密度で生息していることが確認された。指定区域はネコギギの隠れ場所となる岩が多く、河川改修もほとんど行われていないため、好適な生息環境が保たれている。

見どころ:岩の多い川の姿

中村川ネコギギ生息地で目にできるのは、魚そのものよりも、魚を支える川の姿である。川底や岸に大小の岩が多く残り、改修の手があまり入っていない流れが、夜行性で岩陰に潜むネコギギの暮らしを支えている。

天然記念物に指定されているネコギギを捕まえたり、川の石を動かしたりすることは許されない。生息地を訪れる際は、川岸から流れの様子を眺めるにとどめてほしい。

見学方法:川を訪ねる際の注意

指定区域は松阪市嬉野合ケ野町から嬉野矢下町にかけての中村川である。見学施設や案内所は設けられておらず、見学の時間や料金の定めもない。

川に入ることや生物の採集は避け、周辺の農地や私有地に立ち入らないよう注意したい。問い合わせは松阪市の文化課へ。

Q&A

Q中村川ネコギギ生息地はどこにありますか?
A三重県松阪市の中村川中流域で、嬉野合ケ野町から嬉野矢下町までの約1.1キロメートルの区間です。
Q中村川ネコギギ生息地はいつ天然記念物に指定されましたか?
A平成23年(2011年)9月21日です。
Qなぜ中村川がネコギギの生息地として指定されたのですか?
Aネコギギが高密度で生息し、隠れ場所となる岩が多く、河川改修もほとんどされていない良好な環境が残るためです。
Q中村川ネコギギ生息地でネコギギを捕まえてもよいですか?
Aいいえ。ネコギギは国の天然記念物で、捕獲は許されません。
Q中村川ネコギギ生息地の広さは?
A延長約1.1キロメートル、面積22,050.72平方メートルです。

基本情報

名称中村川ネコギギ生息地
所在地三重県松阪市(嬉野合ケ野町~嬉野矢下町)
指定区分天然記念物
指定年平成23年(2011年)9月21日指定
員数1件(面積22,050.72平方メートル)
寸法延長約1.1キロメートル
所有者管理団体 松阪市
公開状況河川。見学施設なし、採集禁止

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「中村川ネコギギ生息地」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/411/00003729
文化遺産オンライン「中村川ネコギギ生息地」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/173374
松阪市「中村川ネコギギ生息地」
https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/culture-info/nekogigi-nakamuragawa.html

最終更新日: 2026.09.27