西方指南抄〈親鸞筆〉とは:法然の遺文28篇を収めた親鸞自筆の写本
西方指南抄〈親鸞筆〉(さいほうしなんしょう〈しんらんひつ〉)は、三重県津市一身田町の真宗高田派本山専修寺が所有する、親鸞の自筆の『西方指南抄』で、昭和28年(1953年)11月14日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、鎌倉時代の作品で、員数は6冊、所有者は専修寺である。覚信ら直門弟の写本が附として指定されている。
新纂浄土宗大辞典によると、『西方指南抄』は法然の遺文集で、専修寺には康元元年(1256年)から翌年にかけて親鸞が自ら書写した本が所蔵されている。
西方指南抄〈親鸞筆〉の構成
新纂浄土宗大辞典によると、現存する写本は上巻本、上巻末、中巻本、中巻末、下巻本、下巻末の6冊からなる。説法、自記、消息、法語などを合わせて、法然の遺文28篇を収めている。
編者と成立年代は分かっていない。専修寺には、親鸞の門下の顕智による書写本も所蔵されている。
西方指南抄〈親鸞筆〉の見どころ
新纂浄土宗大辞典によると、この親鸞の自筆本は、ほかの法然の遺文集との比較から底本や原形の存在が想定でき、親鸞が常陸国稲田の弟子たちに師の法然の遺文集を送り届けようと真摯に転写したものとされる。一方で、親鸞自らが編集したとする説を唱える研究者も多い。
浄土真宗の宗祖が、浄土宗の宗祖である師の言葉を自らの筆で書き写した書として、真宗高田派の本山に伝えられてきた。
西方指南抄〈親鸞筆〉の見学方法
書は専修寺が所有しており、常時公開されているわけではない。
公開の機会は専修寺の案内で確かめたい。
Q&A
- 西方指南抄はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和28年(1953年)11月14日に国宝に指定されました。
- 西方指南抄とは何ですか?
- 法然の説法・消息・法語などの遺文28篇を集めた書です。
- 専修寺の西方指南抄はいつ書かれたのですか?
- 康元元年(1256年)から翌年にかけて、親鸞が自ら書写しました。
- 西方指南抄は何冊ありますか?
- 上・中・下巻がそれぞれ本と末に分かれた6冊です。
- 西方指南抄の編者は誰ですか?
- 編者は分かっていませんが、親鸞自らが編集したとする説もあります。
基本情報
| 名称 | 西方指南抄〈親鸞筆〉(さいほうしなんしょう〈しんらんひつ〉) |
|---|---|
| 所在地 | 三重県津市一身田町2819(専修寺) |
| 指定区分 | 国宝(書跡・典籍) |
| 指定年 | 昭和28年(1953年)11月14日指定 |
| 員数 | 6冊(附 覚信等直門弟写本) |
| 寸法 | 文化庁データベースに記載なし |
| 所有者 | 専修寺 |
| 公開状況 | 常時公開ではない |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「西方指南抄〈親鸞筆〉」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/695
- 新纂浄土宗大辞典「西方指南抄」
- https://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E8%A5%BF%E6%96%B9%E6%8C%87%E5%8D%97%E6%8A%84
最終更新日: 2026.09.29