三居沢発電所とは
三居沢発電所は、宮城県仙台市青葉区荒巻にある明治42年(1909年)建築の木造平屋建の水力発電所の建屋で、平成11年(1999年)8月23日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「さんきょざわはつでんじょ」。文化庁は、東北地方最初の発電所の二代目の建屋と記している。
文化庁の記録では、木造平屋建、鋼板葺、建築面積169平方メートル。登録番号は04-0025で、所有者は東北電力株式会社である。棟札から、棟梁は伊藤今朝五郎、脇棟梁は伊藤利三郎とわかっている(文化庁)。
日本初の水力発電の地
日本機械学会によれば、三居沢発電所は明治21年(1888年)に宮城紡績会社が日本で最初の水力発電によって電灯をともした発電所である。その後、水車発電機の容量変更などを経て、明治43年(1910年)から運転を続ける現役の水力発電所で、昭和26年(1951年)に東北電力株式会社が引き継いだ。
同学会は「三居沢発電所関係機器・資料群」を平成20年(2008年)に機械遺産第26号に認定している。発電所の余剰電力を使って、明治35年(1902年)には日本で初めて電気炉によるカーバイドの製造に成功したという(日本機械学会)。
登録有形文化財としての価値
三居沢発電所は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、下見板張りのほぼ正方形の平面の建屋で、特徴的な外観をもつと評価している。
見どころ
三居沢発電所の屋根は寄棟造で、その中央部を一段高く上げて切妻屋根を架け、平側の面を前面の明かり取りの窓としている(文化庁)。屋根の中央に小屋根が乗る形で、発電機室に光を取り込む造りである。
日本機械学会によれば、発電所の最大出力は1,000キロワット、常時出力は290キロワット。発電機は大正13年(1924年)に更新されたシーメンス社製の三相3,300ボルトのもので、一部原型を残して使われている。水圧鉄管の隣には当初の水路跡のレンガ構造物が残っている。
見学について
三居沢発電所の隣にある東北電力の「三居沢電気百年館」から、稼働中の発電所の内部を見ることができる(日本機械学会)。百年館の開館時間は午前10時から午後4時で、入館は無料。休館日は施設のホームページで確かめたい。所在地は仙台市青葉区荒巻字三居沢16、電話は022-261-5935。
Q&A
- 三居沢発電所はいつ建てられましたか?
- 現在の建屋は明治42年(1909年)建築で、東北地方最初の発電所の二代目の建屋です(文化庁)。
- 三居沢発電所はなぜ有名なのですか?
- 明治21年(1888年)に宮城紡績会社が日本で最初の水力発電により電灯をともした発電所だからです(日本機械学会)。
- 三居沢発電所は今も動いていますか?
- 明治43年(1910年)から運転を続ける現役の水力発電所です(日本機械学会)。
- 三居沢発電所の内部は見られますか?
- 隣の三居沢電気百年館から稼働中の発電所内部を見ることができます。入館無料、午前10時から午後4時です(日本機械学会)。
- 三居沢発電所が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成11年(1999年)8月23日です。
基本情報
| 名称 | 三居沢発電所(さんきょざわはつでんじょ) |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県仙台市青葉区荒巻字三居沢17-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成11年(1999年)8月23日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、鋼板葺、建築面積169平方メートル |
| 所有者 | 東北電力株式会社 |
| 公開状況 | 隣接の三居沢電気百年館から内部を見学可(無料) |
参考文献
- 三居沢発電所(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001233
- 機械遺産 第26号 三居沢発電所関係機器・資料群(日本機械学会)
- https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/heritage_026_jp.html
最終更新日: 2026.10.06