日本基督教団一関教会の会堂

日本基督教団一関教会は、岩手県一関市田村町にある木造平屋建ての教会堂で、昭和4年(1929年)に完成し、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録された。通りに面して建ち、聖堂の正面右側に尖塔を立てる。

教会の沿革によれば、明治27年(1894年)8月、日本基督教会盛岡講義所から三浦徹牧師と佐藤銓蔵伝道師が訪れ、一関で説教会を開いたのが始まりである。明治30年(1897年)に広街に講義所ができ、明治38年(1905年)10月1日に日本基督・宮城中会一関講義所が設立された。この日を教会は創立日としている。

明治41年(1908年)に現在の場所へ移り、昭和4年(1929年)6月15日、北アメリカの長老教会の宣教師らの援助を受けて現在の会堂が完成した。教会は睦保育園も運営している。

登録有形文化財としての価値

日本基督教団一関教会は平成19年(2007年)7月31日に登録された。登録番号は03-0064、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

文化庁の記録では、構造は木造平屋建、鉄板葺、建築面積171平方メートル。解説は、小屋組をハンマービームやタイバーで構成していることを挙げる。ハンマービームは壁から持ち出した短い水平材で屋根の荷重を受け、柱の少ない広い空間をつくる英国ゴシックの木造架構で、タイバーは左右の壁が開くのを引き止める鉄の引張材である。

外壁は下見板張で、2連の尖頭アーチ窓を配する。聖堂正面の窓と玄関の上部は三葉形アーチの意匠で飾られている。地方都市の通りに尖塔を掲げた昭和初期の木造教会として、町並みの中の目印になってきた。

日本基督教団一関教会の見どころ

通りから正面を見ると、切妻の聖堂の右手に尖塔が伸びる。左右対称を崩して塔を片側に寄せた構えが、この会堂の輪郭を特徴づけている。

窓を近くで見たい。側面の窓は2つの尖頭アーチを並べた2連窓で、正面の窓と玄関の上部には、三つ葉の形をした三葉形アーチが使われている。同じ尖頭アーチの系統でも、場所によって形を使い分けている。

内部に入る機会があれば、天井を見上げてハンマービームとタイバーの組み合わせを確かめたい。

日本基督教団一関教会の見学方法とアクセス

日本基督教団一関教会は礼拝の続く教会で、観光向けの公開時間や拝観料はない。外観は通りから見られる。

教会のSNSの案内では、主日礼拝は日曜日の午前10時20分から行われる。内部を見学したい場合は、礼拝に出席するか、事前に教会へ問い合わせたい。

撮影は公道からの外観にとどめ、併設の保育園の子どもたちが写り込まないよう配慮したい。

JR東北本線・東北新幹線の一ノ関駅から歩いて10分ほどの市街地にある。

Q&A

Q日本基督教団一関教会はいつ建てられましたか?
A昭和4年(1929年)6月15日に完成しました。北アメリカの長老教会の宣教師らの援助を受けて建てられています。
Q日本基督教団一関教会の建築の特徴は?
A木造平屋建てで、正面右側に尖塔が立ちます。小屋組はハンマービームとタイバーで構成され、下見板張の外壁に2連の尖頭アーチ窓、正面と玄関上部に三葉形アーチの意匠があります。
Q日本基督教団一関教会はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成19年(2007年)7月31日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。
Q日本基督教団一関教会の礼拝の時間は?
A教会のSNSの案内では、主日礼拝は日曜日午前10時20分からです。
Q日本基督教団一関教会への行き方は?
AJR一ノ関駅から徒歩10分ほどです。

基本情報

名称日本基督教団一関教会
所在地岩手県一関市田村町2-14
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成19年(2007年)7月31日登録
員数1棟
寸法建築面積171㎡(木造平屋建、鉄板葺)
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況外観は公道から見学可。内部は礼拝時または事前問い合わせ

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)日本基督教団一関教会
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005819
文化遺産オンライン 日本基督教団一関教会
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/182036
日本基督教団 一関教会(睦保育園)
https://www.kibo-mutsumi.jp/ichinoseki

最終更新日: 2026.09.24