牛伏川砂防施設とは

牛伏川砂防施設は、長野県松本市内田、松本市南東部の筑摩山地を流れる牛伏川に築かれた砂防施設で、大正6年(1917年)の本流水路(牛伏川階段工)が平成24年(2012年)に国の重要文化財に指定され、明治19年(1886年)と明治20年(1887年)の第二号から第五号までの堰堤4基が令和3年(2021年)に国の登録有形文化財に登録されている(文化庁)。いずれも長野県が所有する。

文化庁によれば、堰堤は内務省が信濃川水系の治水の一環として直轄で整備したもので、階段工は緑化による治山を実現した牛伏川砂防施設の基幹となる施設である。

5件の構成

牛伏川階段工は、延長141メートルの石造の水路に19基の床固を配して全体を階段状とした流路工で、アルプスの渓流砂防の水路を参考にした(文化庁)。長野県はこれを「フランス式階段工」と呼ぶ。

第二号から第五号の堰堤は、いずれも巨石を緩い勾配の空石積みとした重力式の石造堰堤で、堤長は18〜25メートル、堤高は6.5〜8.2メートルである(文化庁)。明治の堰堤群と大正の階段工が、一つの谷で砂防の歩みを伝える。各施設の構造は、それぞれのページで扱っている。

見学について

長野県松本建設事務所によれば、砂防施設は誰でも自由に見学でき、7つの見学コースがある。松本駅から車で約20分で、牛伏寺の駐車場(約20台)などを使う。危険な箇所もあるため注意したい。

参考文献

牛伏川本流水路(牛伏川階段工)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00004573
牛伏川第二号堰堤(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013995
牛伏川第三号堰堤(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013996
牛伏川第四号堰堤(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013997
牛伏川第五号堰堤(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013998
牛伏川砂防施設 見学案内(長野県松本建設事務所)
https://www.pref.nagano.lg.jp/matsuken/ushibuse/documents/juyobunka_ushibuse.pdf

最終更新日: 2026.10.22

基本情報

名称牛伏川砂防施設
所在地長野県松本市大字内田
所有者長野県
指定重要文化財 1件・登録有形文化財 4件
座標36.15980, 138.02635