旧相川拘置支所とは
旧相川拘置支所は、新潟県佐渡市相川新五郎町にある昭和29年(1954年)建設の拘置施設で、事務所棟、炊事・倉庫棟、居房棟、門及び塀の4件が平成18年(2006年)に登録有形文化財に登録された。
相川の京町通りを山側へ上がっていくと、蔦の絡んだコンクリート塀が道沿いに現れる。門をくぐった先に、木造平屋の建物が3棟、廊下と鉄格子戸でつながったまま残っている。木造の拘置施設がこれだけまとまって伝わる例は、全国を見渡しても多くない。
拘置施設として働いた期間は18年である。いまは佐渡市が所有し、内部まで無料で公開している。
開設から移転までの18年
旧相川拘置支所は、昭和29年(1954年)に新潟刑務所相川拘置支所として開設された。相川は江戸時代から佐渡の行政の中心で、京町通りは相川金銀山と佐渡奉行所跡を結ぶ道にあたる。拘置施設もその線上に置かれている。
昭和44年(1969年)、裁判所と検察庁の新庁舎が佐和田地区中原に完成した。それでも裁判所と拘置所は相川に据え置かれ、旧相川拘置支所は昭和47年(1972年)まで使われている。同年に拘置施設は佐和田地区へ移り、この敷地は役目を終えた。
4件はいずれも昭和29年(1954年)の建設で、登録番号は事務所棟の15-0204から門及び塀の15-0207まで続く。登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。
門から居房へ、敷地の歩き方
敷地の北東寄りに門が開き、その正面に事務所棟が建つ。事務所棟の西側から廊下が伸びて炊事・倉庫棟につながり、炊事・倉庫棟の南の鉄格子戸を抜けると居房棟に入る。3棟は矩折れに連なり、門から奥へ進むほど開口部が狭くなっていく。
塀はかつて敷地の南北約35メートル、東西約40メートルを四周していた。現在は東面北側の一部と西側の大部分を欠き、南北に分かれて残っている。
旧相川拘置支所を歩くなら、門及び塀、事務所棟、炊事・倉庫棟、居房棟の順がよい。受付から奥の居房へ向かう当時の動線を、そのままたどることになる。
見学とアクセス
旧相川拘置支所は内部まで無料で公開されている。案内人はつかず、自分で見て回る形である。公開時間や休みの日は公表されていないため、訪ねる前に佐渡市世界遺産課きらりうむ佐渡(電話0259-74-2215)へ確認しておくと確実である。
両津港からは車でおよそ50分。路線バスを使うなら、最寄りの停留所は本線と七浦海岸線が通る「佐渡版画村」で、そこから徒歩およそ15分である。京町通りは山側へ向かって上る坂道にあたる。
撮影の可否については公式の案内が出ていない。気になる場合は同じ窓口へ問い合わせるのが早い。各棟の構造や見どころは、事務所棟、炊事・倉庫棟、居房棟、門及び塀それぞれのページにまとめてある。
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース 旧相川拘置支所事務所棟
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005781
- 文化庁 国指定文化財等データベース 旧相川拘置支所居房棟
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005785
- 佐渡市 国登録 有形文化財:旧相川拘置支所
- https://www.city.sado.niigata.jp/site/bunkazai/4959.html
- 佐渡市 相川:町並み:ギャラリー
- https://www.city.sado.niigata.jp/site/mine/4494.html
- さど観光ナビ 旧相川拘置支所
- https://www.visitsado.com/spot/detail0101/
最終更新日: 2026.09.14
基本情報
| 名称 | 旧相川拘置支所 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県佐渡市相川新五郎町24 |
| 所有者 | 佐渡市 |
| 指定 | 登録有形文化財 4件 |
| 座標 | 38.03502, 138.24641 |