喜友名泉とは

喜友名泉は、沖縄県宜野湾市喜友名にある江戸時代後期の石造の井泉で、平成4年(1992年)8月10日に国の重要文化財に指定された。読みは「ちゅんなーがー」。喜友名集落の共同井戸として使われてきた湧き水で、ウフガーとカーグヮーの二つの泉から成る(文化庁、宜野湾市)。

文化庁の記録では、石造井泉で、うふがー、かーぐゎー、周囲の水路、石垣、進入路(120.7メートル)から成る。員数は1郭、年代は江戸後期(1751〜1829年)とされ、所有者は宜野湾市と国立大学法人琉球大学、管理団体は宜野湾市である。

二つの泉の使い分け

文化庁の解説によれば、喜友名泉は男性用のうふがーと女性用のかーぐゎーに分かれ、それぞれ周りを石垣で囲って、自然の湧き水をためる。

宜野湾市の解説は、使い方の違いをさらに具体的に伝える。カーグヮーには女性や子どもが飲み水を汲みやすいよう樋口が設けられ、水浴びのほか野菜洗いや洗濯にも使われた。ウフガーではワカミジ(若水)やウブミジ(産水)が汲まれたが、ふだんは田畑の仕事を終えた男性や家畜が水を浴びる場所だったため、広く造られている。集落から泉までの坂道は100メートルほどだが急で、毎日の水汲みはきつい仕事だった。

重要文化財としての価値

喜友名泉は平成4年(1992年)に重要文化財に指定された。文化庁の解説は、石垣の主要部が19世紀前期ごろの築造で、巨石を用いた石造技法に見るべきものがあり、沖縄県を代表する石造井泉であると評価している。

見どころ

喜友名泉の石垣には給水口が開けられ、水がそこから湧き出すように見せる造りになっている(文化庁)。石垣の奥の湧き水を、石の口から流れ出す形に整えた点に、井泉としての工夫がある。

二つの泉を見比べると、ウフガーは広く、カーグヮーには樋口が付くという違いがわかる(宜野湾市)。泉へ下る120.7メートルの進入路も指定に含まれており、集落から水を汲みに降りた道筋をたどることができる。

見学について

喜友名泉の見学は事前の問い合わせが必要である。宜野湾市によれば、希望日の1週間前までに宜野湾市教育委員会文化課(電話098-893-4430)または喜友名区自治会(電話098-892-3649)へ問い合わせる。受付は月曜日から金曜日の午前9時から午後5時。

Q&A

Q喜友名泉の読み方は?
A「ちゅんなーがー」です。
Q喜友名泉はいつ造られましたか?
A文化庁は年代を江戸後期とし、石垣の主要部は19世紀前期ごろの築造としています。
Q喜友名泉のウフガーとカーグヮーの違いは?
Aウフガーは男性や家畜が水浴びをした広い泉、カーグヮーは女性や子どもが飲み水を汲みやすいよう樋口を設けた泉です(宜野湾市)。
Q喜友名泉はなぜ重要文化財なのですか?
A巨石を用いた石造技法に見るべきものがあり、沖縄県を代表する石造井泉とされるためです(文化庁)。平成4年(1992年)8月10日に指定されました。
Q喜友名泉は見学できますか?
A希望日の1週間前までに宜野湾市教育委員会文化課または喜友名区自治会へ問い合わせが必要です(宜野湾市)。

基本情報

名称喜友名泉(ちゅんなーがー)
所在地沖縄県宜野湾市字喜友名西原1607番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成4年(1992年)8月10日指定
員数1郭
寸法石造井泉(うふがー、かーぐゎー、周囲水路、石垣、進入路120.7メートル)
所有者宜野湾市、国立大学法人琉球大学(管理団体:宜野湾市)
公開状況見学は1週間前までに要問い合わせ

参考文献

喜友名泉(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3652
喜友名泉(ちゅんなーがー)(宜野湾市)
https://www.city.ginowan.lg.jp/sightseeing/tourist_attractions/7129.html

最終更新日: 2026.10.06