阪之上家住宅外塀とは

阪之上家住宅外塀(さかのうえけじゅうたくそとべい)は、大阪府堺市西区浜寺昭和町の邸宅の西側を仕切る大正10年(1921年)頃の塀で、平成11年(1999年)11月18日に登録有形文化財となった。延長は19メートルで、途中に立つ石造の門柱も登録に含まれる。

阪之上家住宅外塀は、宅地の北西端から洋館の北西の角までを結んでいる。洋館と同じ時期に築かれ、西側の通りに沿って洋館と一続きの壁面をつくる。

洋館の柱型にそろえたバットレス

阪之上家住宅外塀のいちばんの見どころは、街路側に並ぶバットレス(控え壁)である。文化庁の解説によると、これは洋館の柱型の意匠に合わせたもので、洋館の西面が街路に接していることから、塀の側でも同じリズムを通りに見せるよう計画されたという。

洋館は壁の柱型を屋上のパラペットまで通した立面をもつ。塀のバットレスがそれを受けて縦の線を刻むので、通りに立つと、洋館の壁から塀へと同じ調子の区切りが続いて見える。塀が単なる境界ではなく、洋館の立面の延長として扱われていることが分かる。

引きをとった石造の門柱

阪之上家住宅外塀の門柱は石造で、洋館寄りの位置に、塀の線から宅地側へ一歩退いて建てられている。門の前に小さな溜まりができ、通りから屋敷へ入る場所が自然と示される。

門柱を通りいっぱいに出さず、少し下げて据える構えは、郊外の住宅地らしいゆとりを感じさせる。文化庁は阪之上家住宅外塀を、住宅地の景観を構成する要素として貴重と評価し、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録した。

阪之上家住宅外塀の見学

阪之上家住宅外塀は個人の住まいを囲む塀で、敷地の中は公開されていない。塀は西側の通りに面しているので、阪之上家住宅外塀とバットレス、門柱は公道から見ることができる。

洋館の北側から塀の端まで、通り沿いに歩きながら見ると、柱型とバットレスがそろえられている様子がよく分かる。門柱の内側へは入らず、塀に触れたり寄りかかったりしないようにしたい。

Q&A

Q阪之上家住宅外塀とはどんな文化財ですか?
A堺市西区浜寺昭和町の邸宅の西側を仕切る大正10年(1921年)頃の塀で、延長19メートル、石造の門柱を含みます。
Q阪之上家住宅外塀はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成11年(1999年)11月18日に、登録番号27-0084として「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録されました。
Q阪之上家住宅外塀の特徴は何ですか?
A街路側に、隣の洋館の柱型の意匠に合わせたバットレス(控え壁)を見せている点です。
Q阪之上家住宅外塀の門柱はどこにありますか?
A洋館寄りの位置に、塀の線から宅地側へ退いて石造の門柱が建っています。
Q阪之上家住宅外塀は外から見られますか?
A西側の通りに面しているので、公道から見ることができます。敷地の中は非公開です。

基本情報

名称阪之上家住宅外塀
所在地大阪府堺市西区浜寺昭和町5-594
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号27-0084
指定年平成11年(1999年)11月18日登録
員数1棟
寸法延長19メートル(門柱を含む)
所有者個人
公開状況非公開(外観は公道から見学)

参考文献

国指定文化財等データベース 阪之上家住宅外塀(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001440
阪之上家住宅外塀(文化遺産オンライン)
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/186170
阪之上家住宅洋館他(堺市)
https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/bunkazai/bunkazai/torokuseido/sakanoueke.html

最終更新日: 2026.09.28