常楽寺とは:本堂と三重塔がともに国宝の湖南三山の一つ
常楽寺(じょうらくじ)は、滋賀県湖南市西寺にある天台宗の寺院で、室町時代の本堂と三重塔が、ともに昭和28年(1953年)に国宝に指定されている。
文化庁によると、延暦寺に属する天台宗寺院で、通称を西寺といい、近くの東寺・長寿寺とともに栄えてきた。
文化庁によると、寺に伝わる勧進状には、和銅年間(708年から715年)に金粛菩薩の開基になる阿星山五千坊の一つだったが、延文5年(1360年)3月26日の火災で堂塔がことごとく焼失したと記されている。
本堂と三重塔
文化庁によると、本堂は延文5年(1360年)の火災ののち、僧観慶が再興を志して間もなく再建されたとみられる。桁行七間、梁間六間で三間の向拝を付け、室町時代末期ごろに組物や天井を改める大修理が加えられたが、室町時代の和様本堂の代表的な遺構の一つとされる。
三重塔は本堂の後方左手の一段高いところに建ち、応永5年(1398年)の勧進状と、同7年(1400年)の箆書のある瓦から建立年代が明らかである。初重の総間4.56メートル、総高22.8メートルで、純和様の正統的な手法をもち、初重内部の板壁には真言八祖像を描く。
境内の見どころ
湖南市観光協会によると、本堂には秘仏の本尊を納めた厨子の両脇に二十八部衆立像が並ぶ。本堂の後ろに高さ約23メートルの三重塔がそびえ、春にはツツジが境内を彩る。
同協会によると、三重塔と本堂の周りには33体の観音石仏が祀られ、すべてを参拝すると近江西国三十三所を巡礼したのと同じ御利益があるとされる。
常楽寺の拝観
湖南市観光協会によると、令和8年(2026年)5月現在、堂内と境内が工事中のため、拝観は土曜日・日曜日のみの予約制で、平日は基本的に拝観できない。予約は電話かファクスで受け付けている。
同協会によると、通常の拝観時間は2月から10月が午前10時から午後4時、11月から12月第2日曜日が午前9時から午後4時で、拝観料は大人600円である。JR草津線石部駅からコミュニティバスで「西寺」下車、徒歩約3分。問い合わせは常楽寺(0748-77-3089)へ。
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「常楽寺本堂」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1457
- 文化庁 国指定文化財等データベース「常楽寺三重塔」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1458
- 湖南市観光協会「常楽寺」
- https://www.burari-konan.jp/kanko/shaji/jyourakuji/
最終更新日: 2026.09.29
基本情報
| 名称 | 常楽寺 |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県湖南市西寺六丁目5番1号 |
| 所有者 | 常楽寺 |
| 指定 | 国宝 2件 |
| 座標 | 34.99002, 136.04848 |