東京都前田耕地遺跡出土品とは:石槍を中心とする旧石器・縄文草創期の石器群
東京都前田耕地遺跡出土品(とうきょうとまえだこうちいせきしゅつどひん)は、東京都あきる野市の前田耕地遺跡から出土した、旧石器時代から縄文時代にかけての石槍を中心とする石器群で、平成2年(1990年)6月29日に重要文化財に指定された。
文化庁の記録では、種別は考古資料、員数は一括、所有者は東京都である。多摩市落合の東京都埋蔵文化財センターが保管し、石槍8本は千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館にある。
文化庁の解説によると、前田耕地遺跡は多摩川とその支流の秋川が合流する地点の、秋川左岸の河岸段丘上にある。指定時の所在地は秋川市(現在のあきる野市)と記されている。
東京都前田耕地遺跡出土品の内容
文化庁によると、本件は旧石器時代から縄文時代にかけての石槍を中心とする石器群で、4か所にまとまって出土している。
あきる野市によると、縄文時代草創期の住居跡2棟とともに石器づくりの場とみられる石器集中部が6か所見つかり、河原に多い良質のチャートなどを石材とした石槍とその未完成品2,246点、50万点を超える剥片が出土した。石器集中部の数は文化庁の解説と異なる。
あきる野市は、サケ科の魚の歯7,000点とクマなどの哺乳類の骨も見つかり、日本列島で最古の河川漁撈の活動を示す資料になっているとしている。
東京都前田耕地遺跡出土品の価値
あきる野市によると、前田耕地遺跡では、発見当時、約1万3千年前とされる縄文時代草創期の住居跡が初めて見つかった。近年の炭素年代測定の研究で、年代は約1万5500年前とされている。
大量の石槍とその未完成品、剥片がまとまって出土していることから、石槍づくりの工程をたどることができる資料である。サケ科の魚の歯は、縄文時代の始まりの頃の人々の暮らしを知る手がかりになっている。
東京都前田耕地遺跡出土品の見学方法
あきる野市によると、出土品は多摩市の東京都埋蔵文化財センターに保存・収蔵されている。展示の状況は、東京都埋蔵文化財センターや国立歴史民俗博物館の案内で確かめたい。
遺跡についての問い合わせは、あきる野市教育委員会の文化財係(五日市郷土館、042-596-4069)へ。
Q&A
- 東京都前田耕地遺跡出土品はいつ重要文化財に指定されましたか?
- 平成2年(1990年)6月29日に指定されました。
- 東京都前田耕地遺跡出土品には何が含まれますか?
- 石槍を中心とする旧石器時代から縄文時代にかけての石器群です。あきる野市によると、石槍とその未完成品は2,246点に及びます。
- 前田耕地遺跡はどのくらい古いのですか?
- あきる野市によると、炭素年代測定で約1万5500年前とされています。
- 前田耕地遺跡からは魚の骨も見つかっていますか?
- サケ科の魚の歯7,000点が見つかり、日本列島で最古の河川漁撈の資料とされています。
- 前田耕地遺跡の出土品はどこにありますか?
- 東京都埋蔵文化財センター(多摩市)が保管し、石槍8本は国立歴史民俗博物館にあります。
基本情報
| 名称 | 東京都前田耕地遺跡出土品(とうきょうとまえだこうちいせきしゅつどひん) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都多摩市落合1-14-2(東京都埋蔵文化財センター)ほか |
| 指定区分 | 重要文化財(考古資料) |
| 指定年 | 平成2年(1990年)6月29日指定 |
| 員数 | 一括 |
| 寸法 | 文化庁データベースに記載なし |
| 所有者 | 東京都 |
| 公開状況 | 展示の状況は保管施設に要確認 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「東京都前田耕地遺跡出土品」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/10075
- 文化遺産オンライン「東京都前田耕地遺跡出土品」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/135397
- あきる野市「前田耕地遺跡」
- https://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000011091.html
最終更新日: 2026.09.28