神奈川県庁舎とは

神奈川県庁舎は、神奈川県横浜市中区日本大通にある昭和3年(1928年)の県庁舎で、令和元年(2019年)12月27日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「かながわけんちょうしゃ」。

文化庁の記録では、鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積3,144.00平方メートル、5階建、地下1階、塔屋付で、附として東自動車庫1棟、西自動車庫1棟、外塀1基、建築図面230枚、建築模型1基があわせて指定されている。指定番号は2703である。

設計競技から生まれた「キングの塔」

神奈川県庁舎は、横浜港の近くで日本大通りに面して建つ(文化庁)。設計競技で一等となった小尾嘉郎の案をもとに県庁舎建築事務所が実施設計を行い、昭和3年(1928年)に竣工した。先代の庁舎が関東大震災で大きな被害を受けたため、鉄骨鉄筋コンクリート造を採用した。

「横浜三塔」のうち「キングの塔」として知られ、相輪や宝形屋根を模すなど象徴的な塔をもつ庁舎建築の先駆である(文化庁)。内装には宝相華紋など和風を基調とした優れた意匠を見せる。神奈川県によれば、外観は溝を刻んだ茶褐色のタイルと幾何学的な装飾模様が特色で、正面玄関の柱にはアール・デコ風の矢印のような連続模様が施されている。

重要文化財としての価値

文化庁は、戦前の公募型の設計競技として多数の応募があり、一等案を踏襲した実施設計図面や模型など設計競技から竣工に至る一連の資料が保存されていることも価値が高いとし、地方官公庁舎建築の発展において構造と意匠の画期を示す建物として重要であるとしている。

見どころ

塔屋の相輪を模した頂部と、玄関ホールなどにあしらわれた宝相華の模様が見どころである(文化庁・神奈川県)。神奈川県によれば、6階の歴史展示室では本庁舎の歴史をパネルと音声で紹介し、屋上展望台からは横浜港やみなとみらい地区、横浜税関(クイーンの塔)と横浜市開港記念会館(ジャックの塔)を間近に望める。

見学について

神奈川県によれば、見学できるのは月曜日から金曜日の8時30分から17時15分まで(祝日・休日と12月29日から1月3日を除く)で、旧貴賓室・旧議場・正庁は庁舎公開などの特別な日にのみ見学できる。入庁方法は令和6年(2024年)10月から変わっている。みなとみらい線日本大通り駅の県庁口からすぐ、JR・横浜市営地下鉄の関内駅から徒歩約10分である。

Q&A

Q神奈川県庁舎はいつ建てられましたか?
A昭和3年(1928年)に竣工しました(文化庁)。
Q「キングの塔」とは何ですか?
A「横浜三塔」の一つとしての神奈川県庁舎の愛称です(文化庁)。
Q附として何が指定されていますか?
A東西の自動車庫、外塀、建築図面230枚、建築模型1基です(文化庁)。
Q見学できますか?
A平日の8時30分から17時15分まで見学でき、歴史展示室や屋上展望台があります(神奈川県)。
Q神奈川県庁舎が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A令和元年(2019年)12月27日です(文化庁)。

基本情報

名称神奈川県庁舎(かながわけんちょうしゃ)
所在地神奈川県横浜市中区日本大通1
指定区分重要文化財(建造物)
指定年令和元年(2019年)12月27日指定
員数1棟(附 自動車庫2棟、外塀1基、建築図面230枚、建築模型1基)
寸法鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積3,144.00㎡、5階建、地下1階、塔屋付
所有者神奈川県
公開状況みなとみらい線日本大通り駅からすぐ(神奈川県)

参考文献

神奈川県庁舎(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00005188
キングの塔(神奈川県庁本庁舎)へようこそ!(神奈川県)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/rb2/cnt/f380088/index.html

最終更新日: 2026.10.21