唐物肩衝茶入〈銘松屋〉とは:奈良の松屋家に伝わった名品の唐物茶入

唐物肩衝茶入〈銘松屋〉(からものかたつきちゃいれ〈めいまつや〉)は、東京都港区南青山の根津美術館が所蔵する、中国・南宋時代の肩衝の茶入で、昭和34年(1959年)12月18日に重要文化財に指定された。

文化庁の記録では、員数は1口、寸法は口径4.8センチメートル、胴径8.9センチメートル、高さ7.8センチメートルである。

文化庁によると、足利義政、村田珠光、古市播磨守澄胤を経て、奈良の松屋源三郎家に代々伝えられたことから「松屋」の銘が付けられた。

唐物肩衝茶入〈銘松屋〉の姿

文化庁の記録によると、口縁を捻り返し、肩が張り、胴は丸くふくらんで中ほどに一条の刻線を巡らせ、底は板起こしとした器形である。

素地は淡い灰褐色で、暗褐色の釉薬が薄くかかり、肩や胴などの二重にかかった部分は黄褐色を呈している。

唐物肩衝茶入〈銘松屋〉の見どころ

文化庁は、「初花」「油屋」などとともに大名物の唐物茶入の名品として尊ばれ、『松屋久重日記』や『宗湛日記』などの著名な茶会記に記載されているとしている。

附として、珠光好みの竜三爪純子袋、利休好みの木綿広東袋、織部好みの波梅鉢純子袋、遠州好みの捻梅唐草純子袋などの仕覆や、黒漆の挽家と四方盆が指定されている。茶人たちが好みの仕覆を添えて伝えてきた歴史がうかがえる。

唐物肩衝茶入〈銘松屋〉の見学方法

茶入は根津美術館が所蔵しており、常時展示されているわけではない。展示の予定は根津美術館の案内で確かめたい。

Q&A

Q唐物肩衝茶入〈銘松屋〉はいつ重要文化財に指定されましたか?
A昭和34年(1959年)12月18日に指定されました。
Q「松屋」の銘の由来は?
A奈良の松屋源三郎家に代々伝えられたことに由来します。
Q松屋肩衝はどのように伝来したのですか?
A足利義政、村田珠光、古市播磨守澄胤を経て松屋家に伝わりました。
Q松屋肩衝の大きさは?
A口径4.8センチメートル、胴径8.9センチメートル、高さ7.8センチメートルです。
Q松屋肩衝の附指定は?
A珠光・利休・織部・遠州好みの仕覆や、黒漆の挽家と四方盆などです。

基本情報

名称唐物肩衝茶入〈銘松屋〉(からものかたつきちゃいれ〈めいまつや〉)
所在地東京都港区南青山6-5-1(根津美術館)
指定区分重要文化財(工芸品)
指定年昭和34年(1959年)12月18日指定
員数1口
寸法口径4.8センチメートル、胴径8.9センチメートル、高さ7.8センチメートル
所有者公益財団法人根津美術館
公開状況展示時期は根津美術館に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「唐物肩衝茶入〈銘松屋/〉」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/6742
文化遺産オンライン「唐物肩衝茶入 銘松屋」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/154798

最終更新日: 2026.09.28