紙本著色北野天神縁起〈(断簡八図)/(弘安本)〉とは:弘安本と呼ばれる北野天神縁起絵巻の断簡

紙本著色北野天神縁起〈(断簡八図)/(弘安本)〉(しほんちゃくしょくきたのてんじんえんぎ)は、東京国立博物館が所蔵する鎌倉時代の北野天神縁起絵巻の断簡八図で、昭和31年(1956年)6月28日に重要文化財に指定された。

文化庁の記録では、員数は2巻、所有者は独立行政法人国立文化財機構である。

東京国立博物館によると、「弘安本」と呼ばれる北野天神縁起絵巻の一部である。

紙本著色北野天神縁起〈(断簡八図)/(弘安本)〉の内容

東京国立博物館によると、北野天神縁起絵巻は、讒言によって配所で死んだ菅原道真(845年から903年)の霊を天神として祀る北野天満宮の草創の由来と、その霊験譚を集めた絵巻である。社寺縁起絵巻の中で最も流布したもので、遺品も多い。

この絵巻は「弘安本」と呼ばれるもので、北野天満宮が所蔵する3巻から流出した絵が、東京国立博物館や大東急記念文庫、アメリカのシアトル美術館などに分かれて所蔵されている。

紙本著色北野天神縁起〈(断簡八図)/(弘安本)〉の見どころ

東京国立博物館によると、北野天満宮所蔵の下巻の詞書の末尾に弘安元年(1278年)の年紀があることから「弘安本」の名が用いられている。天神の本地仏が十一面観音であることから、北野天神縁起絵巻は観音の三十三応化身になぞらえて33段で構成するのが特色だが、この絵巻は伝来の間に散逸した部分が多く、当初の構成から大きく変わっている。

東京国立博物館は、現存する画面がいずれも落ち着いた構図と均整の取れた人物表現によっており、清新な天神絵巻の世界を示しているとしている。

紙本著色北野天神縁起〈(断簡八図)/(弘安本)〉の見学方法

絵巻は東京国立博物館が所蔵しており、常時展示されているわけではない。展示の予定は同館の案内で確かめたい。

Q&A

Q北野天神縁起(弘安本)はいつ重要文化財に指定されましたか?
A昭和31年(1956年)6月28日に指定されました。
Q北野天神縁起絵巻とはどんな絵巻ですか?
A菅原道真の霊を祀る北野天満宮の草創の由来と霊験譚を描いた絵巻です。
Qなぜ弘安本と呼ばれるのですか?
A北野天満宮所蔵の下巻の詞書に弘安元年(1278年)の年紀があるためです。
Q弘安本はどこに所蔵されていますか?
A北野天満宮の3巻のほか、東京国立博物館、大東急記念文庫、シアトル美術館などに分蔵されています。
Q北野天神縁起絵巻は何段で構成されるのが特色ですか?
A観音の三十三応化身になぞらえて33段で構成するのが特色です。

基本情報

名称紙本著色北野天神縁起〈(断簡八図)/(弘安本)〉(しほんちゃくしょくきたのてんじんえんぎ)
所在地東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9)
指定区分重要文化財(絵画)
指定年昭和31年(1956年)6月28日指定
員数2巻
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者独立行政法人国立文化財機構
公開状況展示時期は東京国立博物館に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「紙本著色北野天神縁起」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/2059
文化遺産オンライン「紙本著色北野天神縁起(弘安本)」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/190586
国立文化財機構所蔵品統合検索システム「北野天神縁起絵巻」(東京国立博物館)
https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=ja&content_base_id=100260&content_part_id=000&content_pict_id=0

最終更新日: 2026.09.29