岩田家住宅とは
岩田家住宅は、鳥取県鳥取市立川町にある江戸時代末期から大正時代にかけての町家の屋敷で、主屋・茶室・離れの3棟が平成26年(2014年)4月25日に国の登録有形文化財に登録されている(文化庁)。読みは「いわたけじゅうたく」。登録番号は31-0184から31-0186までの連番で、3棟とも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。
文化庁の解説によれば、屋敷は鳥取城下の南寄りにあり、主屋は通りに西面する間口8間の大型の町家である。赤色の瓦と奥行の深い下屋に、この地方の町家の特色が表れているという。
屋敷の構成と年代
通りに面して主屋が建ち、その南東の隅に茶室がつながる。茶室の東側には渡り廊下を介して離れが建つ(文化庁)。茶室と離れはどちらも北側の庭に向けて縁や下屋を開いた造りで、離れの南面は通りに面している。
建てられた時期は棟ごとに違う。主屋は江戸時代末期の建築で明治中期に改修を受け、茶室は明治33年(1900年)、離れは大正6年(1917年)の建築である(文化庁)。江戸期の町家の奥に、明治と大正に庭に面した座敷が順に加えられた屋敷といえる。
文化庁は、茶室が落ち着いた雰囲気の庭の空間をつくり、離れが茶室とともに良好な景観を形成していると評価している。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。
尾崎放哉ゆかりの家
鳥取県は、鳥取出身の俳人尾崎放哉のゆかりの地のひとつとして、立川町1丁目の岩田家を紹介している。県によれば、ここは放哉の鳥取一中時代の文学仲間であった岩田勝市の旧居で、勝市は離れでたびたび句会を催したという。
県の紹介はあわせて、屋敷に鳥取城の廃材が用いられていると伝えている。どの棟のどの部材かは示されていない。
見学について
岩田家住宅について、一般公開や見学受け入れの公的な案内は確認できなかった。敷地には立ち入らず、通りに面した主屋の正面を外から眺めるにとどめたい。
所在地は鳥取市立川町1-94で、JR鳥取駅からは東へ直線距離で約1.6キロメートルの位置にある(地図上の概算)。
参考文献
- 岩田家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010041
- 岩田家住宅茶室(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010042
- 岩田家住宅離れ(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010043
- 放哉ゆかりの地(鳥取県 文化政策課)
- https://www.pref.tottori.lg.jp/73376.htm
最終更新日: 2026.10.16
基本情報
| 名称 | 岩田家住宅 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県鳥取市立川町1-94 |
| 指定 | 登録有形文化財 3件 |
| 座標 | 35.49381, 134.24218 |