旧西田川郡役所とは

旧西田川郡役所は、明治14年(1881年)に建てられた木造2階建の擬洋風の郡役所庁舎で、山形県鶴岡市家中新町の致道博物館に移築され、昭和44年(1969年)12月18日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「きゅうにしたがわぐんやくしょ」。

文化庁の記録では、木造、建築面積264.4平方メートル、二階建で両翼は一階建、玄関が突出し、桟瓦葺。指定番号は01750、所有者は公益財団法人致道博物館である。

三島通庸の命で建った郡役所

致道博物館によれば、旧西田川郡役所は明治14年(1881年)、初代県令の三島通庸の命によって建てられた。大工の棟梁は石井竹次郎と、鶴岡出身で西洋建築を学んだ高橋兼吉で、兼吉はほかにも多くの擬洋風建築を手がけ、庄内随一の棟梁として名を馳せた。

建物は昭和47年(1972年)に致道博物館に移築され、致道博物館は「1969年指定ののち1972年再指定」としている。現在は日本遺産「サムライゆかりのシルク」の構成文化財でもある(致道博物館)。

重要文化財としての価値

文化庁の解説は、中央部に塔屋を付けた木造2階建の明治の洋風建築で、両翼が一階建になると説明する。山形県に残る旧郡役所の中では当初の形態をよく保つものとして著名で、地元の大工(高橋兼吉)の手による地方公共建築として文化史的価値が高いとしている。

見どころ

致道博物館によれば、中央の玄関に突き出したバルコニーと、中央の塔屋・時計台を備えた高さ20メートルの擬洋風建築である。玄関ポーチの柱脚台や釣り階段など、要所にルネサンス様式が見られる。

館内は、庄内から出土した考古資料や、幕末の戊辰戦争から明治の文明開化期までの資料を展示する歴史展示室として使われている(致道博物館)。同じ敷地には旧鶴岡警察署庁舎や旧渋谷家住宅なども建つ。

見学について

致道博物館によれば、開館時間は3月から11月が午前9時から午後5時(受付は午後4時30分まで)、12月から2月が午前9時から午後4時30分(受付は午後4時まで)。休館日は水曜日と年末年始(12月28日~1月4日)。入館料は一般1,000円、高大生400円、小中生300円。

所在地は鶴岡市家中新町10-18。鶴岡駅から車で約10分、山形自動車道の鶴岡インターチェンジから車で約10分。問い合わせ先は致道博物館(電話0235-22-1199)。

Q&A

Q旧西田川郡役所はいつ建てられましたか?
A明治14年(1881年)で、昭和47年(1972年)に致道博物館に移築されました(文化庁・致道博物館)。
Q旧西田川郡役所を建てたのは誰ですか?
A初代県令の三島通庸の命で建てられ、大工の棟梁は石井竹次郎と高橋兼吉です(致道博物館)。
Q旧西田川郡役所の建築の特徴は?
A中央に塔屋・時計台を載せた木造2階建の擬洋風建築で、両翼は一階建、玄関にバルコニーが突き出します(文化庁・致道博物館)。
Q旧西田川郡役所は見学できますか?
A致道博物館の展示施設として公開されています。入館料は一般1,000円で、水曜日が休館です(致道博物館)。
Q旧西田川郡役所が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A昭和44年(1969年)12月18日です。

基本情報

名称旧西田川郡役所(きゅうにしたがわぐんやくしょ)
所在地山形県鶴岡市家中新町10番18号(致道博物館)
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和44年(1969年)12月18日指定
員数1棟
寸法木造、建築面積264.4平方メートル、二階建、両翼一階建、玄関突出、桟瓦葺
所有者公益財団法人致道博物館
公開状況致道博物館の展示施設として公開(有料、水曜休館)

参考文献

旧西田川郡役所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/186
常設展示(致道博物館)
https://www.chido.jp/permanent-exhibition/
館内のご案内(致道博物館)
https://www.chido.jp/guide-2/
アクセス(致道博物館)
https://www.chido.jp/access/

最終更新日: 2026.10.14