立石寺(山寺)とは
立石寺は、山形県山形市山寺にある、貞観2年(860年)に清和天皇の勅願によって慈覚大師が開いたと伝えられる天台宗の寺で、正しくは宝珠山立石寺、通称「山寺」と呼ばれ、登山口近くの中堂(明治41年〈1908年〉指定)と奥の院近くの岩屋に納まる三重小塔(昭和27年〈1952年〉指定)の2件が国の重要文化財である(山寺観光協会、文化庁)。
立石寺によれば、開山の際に本山延暦寺から伝教大師が灯した不滅の法灯を分けられ、開祖慈覚大師の霊位に香を絶やさず、写経行を守る寺となった。所有者は宗教法人立石寺である(文化庁)。
2件の構成
中堂(根本中堂)は正平年間(1346〜70年)の再建と伝える立石寺最古の遺構で、間口・奥行とも5間の入母屋造、銅板葺。奥3間を内陣、前2間を外陣とする密教寺院の構成で、向拝の蟇股や虹梁などに桃山時代の力強い手法が見られる(山形県)。内陣には秘仏の薬師如来坐像と不滅の法灯がある(立石寺)。
三重小塔は奥の院山頂近く、塔頭華蔵院の岩壁に掘られた岩屋の中にある高さ2.5メートルの木造の塔で、相輪の銘から永正16年(1519年)頃の造立とされる。各重に三手先の斗栱を備え、禅宗様を交えた和様との折衷様式の工芸的な小塔である(山形県)。
岩山に広がる山寺
山寺観光協会によれば、登山口から奥之院までの石段は800段を超え、途中には松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだせみ塚、開山堂や納経堂、山寺を一望する五大堂などが点在する。中堂は登山口の近く、三重小塔は奥の院へ向かう途中の華蔵院にあり、山寺の参道の上下に分かれて建つ(山寺観光協会、山形県)。
参拝と所在地
立石寺によれば、入山料は大人(中学生以上)500円、4歳以上の小人200円で、現金のみ。参拝時間は季節によって異なり、4月から9月は8時から16時、10月・11月は8時から15時30分である。登山口から奥之院までの石段は800段を超え、往復に約1時間30分かかる(立石寺、山寺観光協会)。
所在地は山形市大字山寺4456-1。
参考文献
- 立石寺中堂(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/176
- 立石寺三重小塔(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/177
- 立石寺中堂(山形の宝 山形県)
- https://www.pref.yamagata.jp/cgi-bin/yamagata-takara/?m=detail&id=1005
- 立石寺三重小塔(山形の宝 山形県)
- https://www.pref.yamagata.jp/cgi-bin/yamagata-takara/?m=detail&id=1009
- 宝珠山立石寺(公式サイト)
- https://rissyakuji.jp/
- 山寺の由来と見どころ(山寺観光協会)
- https://www.yamaderakankou.com/origin/
最終更新日: 2026.10.11
基本情報
| 名称 | 立石寺(山寺) |
|---|---|
| 所在地 | 山形県山形市大字山寺 |
| 所有者 | 立石寺 |
| 指定 | 重要文化財 2件 |
| 座標 | 38.31379, 140.43576 |