正法寺川北沢第十六号石堰堤の概要

正法寺川北沢第十六号石堰堤は、山形県天童市大字下荻野戸の正法寺川北沢に大正14年(1925年)に築かれ、昭和17年(1942年)に増築された石造の砂防堰堤で、平成17年(2005年)11月に登録有形文化財(建造物)に登録された。

正法寺川北沢第十六号石堰堤は堤長48メートル、堤高3.0メートルの重力式練積堰堤で、袖を長くとった大規模なつくりである。北袖には石張りの土堤、堤体の前面には水叩・副堰堤・護岸を取り付けている。第一号から第十五号と北沢鉄線蛇籠水制工が同年7月に登録されたのに遅れて、南沢の堰堤群とともに11月に追加登録された。

登録の理由と価値

文化庁の解説は正法寺川北沢第十六号石堰堤を、北沢の中流域に位置し、南北両方の沢から流れ下る土砂の荷重に備えた堅固なつくりとしている。山形県の資料の位置図では、この堰堤は大正期の北沢の堰堤の連なりから離れた下流側、北沢下流鉄線蛇籠水制工の近くに記されている。

水叩で落水を受け、その下流にもう一段の副堰堤を置いて勢いを二段で殺す構成は、正法寺川の堰堤の中でも念入りなものである。昭和17年の増築の中身は、公開されている資料からは読み取れない。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。

見どころ

正法寺川北沢第十六号石堰堤では、本堤と副堰堤の二段構えを下流側から確かめたい。本堤を越えた水が水叩に落ち、さらに副堰堤を越えて河床へ戻る。

堤長48メートルは、登録されている正法寺川の石堰堤の中で最も長い。北袖に取り付けた石張りの土堤まで含めると、谷を横切る構造物の長さがよく分かる。

見学方法

正法寺川北沢第十六号石堰堤は屋外の河川施設で、入場料や公開時間の定めはない。堤体の正面は下流側の岸から見るのがよく、天端の上を歩いたり、増水時に沢へ下りたりはしないこと。山形県の位置図では、北沢下流鉄線蛇籠水制工の近くに記されている。

谷への行き方と見学時の注意は、正法寺川砂防施設のページにまとめてある。

Q&A

Q正法寺川北沢第十六号石堰堤はどこにありますか?
A山形県天童市大字下荻野戸を流れる正法寺川の北沢にあります。文化庁は北沢の中流域に位置するとしています。
Q正法寺川北沢第十六号石堰堤はいつ、何のために築かれのですか?
A大正14年(1925年)、正法寺川砂防工事の第1期工事の一環として築かれました。昭和17年(1942年)には増築されています。大正2年(1913年)の大洪水を受けて、山形県が下流への土砂の流出を防ぐために進めた工事です。
Q正法寺川北沢第十六号石堰堤はいつ築かれ、いつ増築されたのですか?
A文化庁のデータベースによれば、正法寺川北沢第十六号石堰堤は大正14年(1925年)に築かれ、昭和17年(1942年)に増築されています。増築の具体的な内容は公開資料では確認できません。
Q正法寺川北沢第十六号石堰堤は近くで見られますか?
A屋外の河川施設なので入場料や公開時間の定めはなく、岸から眺められます。堤体の正面は下流側の岸から見るのがよく、天端の上を歩いたり、増水時に沢へ下りたりはしないこと。
Q正法寺川北沢第十六号石堰堤はいつ登録有形文化財になったのですか?
A平成17年(2005年)11月10日に登録有形文化財(建造物)に登録されました。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。

基本情報

名称正法寺川北沢第十六号石堰堤
所在地山形県天童市大字下荻野戸
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号06-0078
指定年平成17年(2005年)11月10日登録
員数1基
寸法堤長48メートル、堤高3.0メートル、土堤張石・副堰堤・護岸及び水叩付
所有者山形県
公開状況屋外の河川施設。入場料・公開時間の定めなし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)「正法寺川北沢第十六号石堰堤」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004887
山形県「登録有形文化財登録 正法寺川(しょうほうじがわ)砂防施設」(PDF)
https://www.pref.yamagata.jp/documents/4123/syohozigawa.pdf

最終更新日: 2026.09.24