村松家住宅主屋とは

村松家住宅主屋は、山梨県南アルプス市桃園にある慶応元年(1865年)の旧家の主屋で、平成15年(2003年)1月31日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「むらまつけじゅうたくしゅおく」。

文化庁の記録では、木造2階建、瓦葺で、建築面積は190平方メートル、中潜り門と門塀が付く。登録番号は19-0041である。

間取りと棟札

村松家住宅主屋は、駿信往還に面した敷地のなかで、街道から奥へ下がった位置に南を向いて建つ(文化庁)。規模は桁行9間半、梁行6間(1間は約1.8メートル)で、東側を土間とし、西側の上手に3列9室の部屋を並べる。

棟札からは、棟梁の若林駕蔵、脇棟梁の長澤彦右衛門らの名が判明している(文化庁)。文化庁は慶応元年(1865年)の建築とし、明治初期に改造を受けたとする。一方、南アルプス市は、村松家住宅主屋が嘉永2年(1849年)より前から存在していたことが判っているとし、数回の改築と曳家を経たと説明している。両者の記述は一致していない。

登録有形文化財としての価値

文化庁は村松家住宅主屋を、登録基準のうち「造形の規範となっているもの」にあたるとして登録した。幕末の建築年と棟梁の名が棟札で押さえられ、明治に入ってからの曳家と改装の跡まで建物に残っており、駿信往還沿いの旧家が住まいを手直ししながら使い続けてきた過程をたどることができる。

見どころ

村松家住宅主屋で目を留めたいのは、2階の開口部に付けられたアーチ形の枠取りである。文化庁は、明治6年(1873年)建築の商家蔵をつくるのに伴って主屋を曳家した際の改装ではないかとみている。和風の主屋に取り入れられたアーチ形が、明治の改変を外観にそのまま残している。

表側には中潜り門と門塀が付き、これも村松家住宅主屋の登録に含まれている(文化庁)。

見学について

村松家住宅主屋は個人の住まいで、内部の公開について公的な案内は確認できなかった(2026年10月確認)。街道から奥まった位置に建つので、外観は街道側から眺めるにとどめ、門の内には立ち入らないようにしたい。

Q&A

Q村松家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A文化庁は慶応元年(1865年)とし、明治初期に改造を受けたとしています。南アルプス市は嘉永2年(1849年)より前から存在していたとしています。
Q村松家住宅主屋を建てた棟梁は誰ですか?
A棟札から、棟梁の若林駕蔵と脇棟梁の長澤彦右衛門らが判明しています(文化庁)。
Q村松家住宅主屋の見どころは?
A東側の土間と3列9室の間取り、2階開口部のアーチ形の枠取りです(文化庁)。
Q村松家住宅主屋は見学できますか?
A個人の住まいで、内部公開の案内は確認できませんでした。外観は街道側から眺めるにとどめてください。
Q村松家住宅主屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成15年(2003年)1月31日です(文化庁)。

基本情報

名称村松家住宅主屋(むらまつけじゅうたくしゅおく)
所在地山梨県南アルプス市桃園615-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)1月31日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積190㎡、中潜り門及び門塀付
所有者個人
公開状況個人の住まい(公開の案内なし)

参考文献

村松家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00003084
山梨の文化財ガイド 村松家住宅主屋(山梨県)
https://www.pref.yamanashi.jp/bunka/bunkazaihogo/bunkazai_data/yamanashinobunkazai_ty0026.html
村松家住宅(南アルプス市)
https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/muramatsukejyutaku.html

最終更新日: 2026.10.29