九重味淋大蔵とは
九重味淋大蔵は、愛知県碧南市浜寺町の九重味淋の敷地にある、宝永3年(1706年)建造の酒造蔵を天明7年(1787年)に移築改造した土蔵で、平成17年(2005年)2月9日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ここのえみりんおおぐら」、登録番号は23-0163である。
文化庁の記録では、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積は384平方メートル。碧南市観光協会によれば、軒高8.3メートル、桁行26.5メートル、梁間12.45メートルで、西南部に桁行8.8メートル、梁間8.5メートルの張出しが付く。
登録の理由と価値
九重味淋大蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、味淋の基となる酒造のための蔵で、切妻造、桟瓦葺、東西棟の主体部の南面西端に鉤の手に突出部を設ける。外壁は黒塗の押縁下見板で囲う。北面で道に接する大型の蔵で、文化庁は味淋工場の象徴的な建物と評価している。
碧南市観光協会によれば、九重味淋は安永元年(1772年)に石川八郎右衛門信敦が創業し、天明7年(1787年)に鳴海町(現在の名古屋市)の大蔵を当地へ移築した。もち米と米こうじからつくった本みりんを、半年から1年間貯蔵熟成させるための蔵として使われてきた。初築から300年以上を経た今も、その雄大な姿を見せている。
見どころ
九重味淋大蔵では、黒塗の総下見板張の外壁に注目したい。長さ26.5メートルに及ぶ大屋根の土蔵が、北側の道路に面して連なる姿は、味淋の町碧南の景観をつくっている。
内部は東端部を仕切るほかは、1階、2階とも広い空間である(文化庁)。九重味淋は明治33年(1900年)のパリ万博に出品して受賞しており、九重味淋大蔵はその歩みを支えてきた蔵である(碧南市観光協会)。
見学について
九重味淋大蔵は九重味淋の敷地内にある現役の蔵で、外観は北側の道路から見ることができる。内部の見学についての公的な案内は見当たらない。所在地は碧南市浜寺町二丁目11。碧南市観光協会(電話0566-95-9894)は、大蔵を碧南の産業観光の見どころとして紹介している。
Q&A
- 九重味淋大蔵はいつ建てられましたか?
- 宝永3年(1706年)建造の酒造蔵を、天明7年(1787年)に移築改造したものです。
- 九重味淋大蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成17年(2005年)2月9日に登録されました。登録番号は23-0163です。
- 大蔵の大きさは?
- 建築面積384平方メートル、桁行26.5メートル、梁間12.45メートル、軒高8.3メートルの土蔵造2階建です。
- 大蔵は何に使われてきましたか?
- 本みりんを半年から1年間貯蔵熟成させる蔵として使われてきました。
- 九重味淋大蔵は見学できますか?
- 外観は北側の道路から見られます。内部見学の公的な案内は見当たりません。
基本情報
| 名称 | 九重味淋大蔵(ここのえみりんおおぐら) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県碧南市浜寺町2-11 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成17年(2005年)2月9日登録(登録番号23-0163) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積384平方メートル(桁行26.5メートル、梁間12.45メートル) |
| 所有者 | 記録なし |
| 公開状況 | 外観は道路から見学可(内部見学の案内なし) |
参考文献
- 九重味淋大蔵(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004680
- 九重味淋大蔵(へきなん観光ナビ 碧南市観光協会)
- https://www.hekinan-kanko.jp/highlight/detail/1/
最終更新日: 2026.10.05