浜尻屋貝塚とは:アワビを主体とする中世の貝塚

浜尻屋貝塚(はましりやかいづか)は、青森県下北郡東通村尻屋にある14世紀前半から15世紀末まで続いた中世の貝塚で、平成18年(2006年)に国の史跡に指定された。

文化庁の解説によると、浜尻屋貝塚は本州最北端、下北半島の東北端部に立地し、アワビを主体とする。14か所の地点貝塚があり、殻の長さ6センチメートル前後の大きさの揃ったアワビの貝殻が大量に出土した。

青森県によると、所在地は東通村尻屋字念佛間、所有者は尻屋土地保全会である。

指定の理由:中世の干アワビ生産

貝塚の背後の平らな盛土整地層では、多数の掘立柱建物や井戸、カマド状の遺構が見つかり、漁獲物を加工する施設だったと考えられている。出土遺物からは活発な交易がうかがえる。

文化庁は、大量のアワビの貝殻と加工施設の存在から、浜尻屋貝塚では干アワビを生産していたと考えている。干アワビは古代には地方からの貢納品であり、近世には「長崎俵物」として中国に輸出された、珍重される保存食材だった。中世の実態には不明な点が多いものの、すでに交易品としての干アワビが生産されていたことは注目すべきだとしている。

文化庁は、浜尻屋貝塚が中世の海産物加工品生産の実態をよく示し、当時の交易の様子を知るうえでも貴重だと評価している。

見どころ:大きさの揃ったアワビの殻

浜尻屋貝塚の特徴は、殻の長さ6センチメートル前後に揃ったアワビの貝殻が大量に出ていることである。大きさが揃っていることは、漁獲や加工が一定の基準で行われていたことをうかがわせる。

下北半島の東北端という立地にも目を向けたい。中世の北の果ての浜で、交易品を生産する拠点が営まれていたことが、この貝塚から分かる。

浜尻屋貝塚の見学方法

青森県によると、浜尻屋貝塚は公開されているが、12月から3月までは冬期閉鎖となる。見学の料金や交通についての公式の案内は確認できなかった。

問い合わせ先は東通村教育委員会(0175-27-2111)である。

Q&A

Q浜尻屋貝塚とは何ですか?
A青森県東通村の下北半島東北端にある、14世紀前半から15世紀末の中世の貝塚です。平成18年(2006年)に国の史跡に指定されました。
Q浜尻屋貝塚の読み方は?
A「はましりやかいづか」と読みます。
Q浜尻屋貝塚では何が作られていたと考えられていますか?
A大量のアワビの貝殻と加工施設の跡から、交易品としての干アワビが生産されていたと考えられています。
Q浜尻屋貝塚で出土したアワビの大きさは?
A殻の長さ6センチメートル前後の大きさの揃った貝殻が大量に出土しています。
Q浜尻屋貝塚はいつ見学できますか?
A青森県によると公開されていますが、12月から3月までは冬期閉鎖です。

基本情報

名称浜尻屋貝塚(はましりやかいづか)
所在地青森県下北郡東通村尻屋字念佛間
指定区分史跡
指定年平成18年(2006年)7月28日指定
員数1件
寸法14か所の地点貝塚
所有者尻屋土地保全会
公開状況公開(12月から3月は冬期閉鎖)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「浜尻屋貝塚」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/00003495
文化遺産オンライン「浜尻屋貝塚」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/218399
青森県「浜尻屋貝塚」
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-bunka/kinen_siseki_17.html

最終更新日: 2026.09.27