三瓶隧道とは

三瓶隧道は、愛媛県西予市宇和町郷内にある大正6年(1917年)竣工の煉瓦造のトンネルで、平成23年(2011年)7月25日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「みかめずいどう」。旧宇和町と旧三瓶町を結ぶ旧道に設けられ、町境の山間部に位置する。所有者は西予市である。

文化庁の記録では、煉瓦造、延長317メートル、幅員4.0メートル。登録番号は38-0098。西予市によれば、出入口はともに宇和町側にあるが、名前は三瓶隧道となっている。

登録有形文化財としての価値

三瓶隧道は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、側壁を垂直にしたアーチ断面の煉瓦積みのトンネルで、丹念に施工され、当初の姿を良好にとどめていると評価している。

西予市によれば、隧道は大正5年(1916年)8月17日に起工し、大正6年12月12日に竣工した。起業者は三瓶村で、工事費総額55,000円のうち三瓶村が13,100円、山田村が6,250円、笠置村が2,650円、県費が33,000円を負担した。県費を除く地元負担の約6割を三瓶村が担っており、負担の多かった村の名がトンネルに冠された。工事を請け負ったのは、九州の門司で間組を創業した土佐出身の間猛馬である。

昭和63年(1988年)ごろまでは県道として使われ、現在は市道となっている(西予市)。市は、当地の産業、技術、経済、文化などを今に伝える貴重な土木遺産と位置づけている。

見どころ

まず坑門を見たい。文化庁と西予市によれば、坑門はアーチと壁柱を石積みでつくり、その間の壁面を煉瓦で飾り、帯石の上に「三瓶隧道」の扁額を掲げている。石の枠と煉瓦の面の対比が、大正期の土木構造物らしい意匠を見せる。

トンネルの内部は、垂直の側壁とアーチの天井まで煉瓦で積まれている。西予市によれば、坑高(内法)約4メートル、幅員(内法)約4メートル。延長317メートルの煉瓦のトンネルが、ほぼ竣工時の姿で残っている。

見学について

三瓶隧道は現在も市道として使われており、外観は自由に見ることができる。見学時間や駐車場についての公的な案内は見当たらなかった。車両が通る道路なので、坑門付近やトンネル内を歩く場合は通行車両に十分注意したい。所在地は西予市宇和町郷内。

Q&A

Q三瓶隧道はいつ造られましたか?
A大正5年(1916年)8月17日に起工し、大正6年(1917年)12月12日に竣工しました。
Q三瓶隧道が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成23年(2011年)7月25日です。
Q三瓶隧道はなんと読みますか?
A「みかめずいどう」と読みます。
Q宇和町にあるのになぜ三瓶隧道という名前なのですか?
A起業者が三瓶村で、県費を除く地元負担の約6割を三瓶村が出したため、その名が冠されました。
Q三瓶隧道は通行できますか?
A現在も市道として使われています。歩いて見学する場合は通行車両に注意してください。

基本情報

名称三瓶隧道(みかめずいどう)
所在地愛媛県西予市宇和町郷内3149ほか
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成23年(2011年)7月25日登録
員数1基
寸法煉瓦造、延長317メートル、幅員4.0メートル
所有者西予市
公開状況市道として通行可(見学自由)

参考文献

最終更新日: 2026.10.05