太山寺とは:真野長者の一夜建立の伝説をもつ伊予の古刹

太山寺(たいさんじ)は、愛媛県松山市太山寺町にある真言宗の寺院で、鎌倉時代後期の本堂が昭和31年(1956年)に国宝に指定され、同じく鎌倉時代後期の二王門も重要文化財に指定されている。

文化庁によると、太山寺は真野長者が一夜にして建立したといい、その後、聖武天皇の勅によって行基(668年から749年)が本尊を彫造したとされる。草創は明らかでないが、本尊などは平安時代の作である。

文化庁によると、康平5年(1062年)に今の地に移り、天仁元年(1108年)に火災にあったと伝える。現在の本堂の基壇には焼土層が認められ、現本堂の建立以前に罹災したことは確かである。

本堂と二王門

文化庁によると、本堂は、昭和30年(1955年)の修理の際に厨子の中央の蟇股の裏に嘉元3年(1305年)12月、内外陣境の正面中央の蟇股の裏に嘉元4年(1306年)4月の墨書が見つかり、建立年代が確定した。桁行七間、梁間九間の、やや奥行きの深い平面をもつ密教本堂である。

文化庁の記録では、二王門は鎌倉時代後期の三間一戸八脚門で、入母屋造、本瓦葺である。

鎌倉時代の密教本堂

文化庁は、本堂を、内陣を二重の外陣・脇陣・後陣で囲んだ雄大な規模をもち、内陣の厨子も含めて和様でまとめられた意匠も優秀な、鎌倉時代和様の密教本堂のうちでも規模が大きく特異な構成をもつ堂としている。

本堂は、応永28年(1421年)から文化2年(1805年)にかけて何度も修理を受けたが、昭和の修理で屋根以外は旧規に復された。

太山寺の参拝

拝観の条件についての公的な案内は確認できなかった。

参拝の際は、太山寺の案内で確かめたい。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「太山寺本堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3308
文化庁 国指定文化財等データベース「太山寺二王門」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3309

最終更新日: 2026.09.29

基本情報

名称太山寺
所在地愛媛県松山市太山寺町
所有者太山寺
指定国宝 1件・重要文化財 1件
座標33.88488, 132.71497