賓客を座敷へ導くための門

齋藤家住宅東門は、福井県鯖江市舟津町にある齋藤家の屋敷の東寄りに建つ江戸時代末期(1830年〜1868年)の木造の門で、平成28年(2016年)11月29日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号18-0165)。屋根は瓦葺、間口は2.2メートルである。

主屋の玄関前と、主屋の東側の庭とを隔てる位置に建ち、細長い小屋と向かい合う。文化庁の解説によれば、主屋の座敷棟に賓客を迎えるために設けられた門である。

登録の理由と価値

齋藤家住宅東門は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。価値の中心は、主屋の座敷棟と一体の計画でつくられた点にある。

齋藤家住宅の主屋には、藩主を招くのに合わせて建てたと伝わる座敷棟がある。齋藤家住宅東門は、その座敷棟に客を迎えるための門であり、年代もともに江戸時代末期にあたる。家の者が使う玄関とは別に、客のための入口を庭の側に設けたことが、座敷棟の格式の高さを裏づけている。

見どころ

形式は控柱をもつ腕木門である。本柱から前後に腕木を突き出して屋根を支え、本柱の後ろに控柱を立てて門を安定させる。屋敷の奥向きの門によく用いられる、軽快な形式である。

材料には主にケヤキを使い、扉には八双金物をはじめとする飾金物を多く打っている。八双金物は扉の板を留める帯状の金具で、実用の部材を装飾として見せる。質素になりがちな内門に、金物の輝きで華やかさを加えた意匠で、賓客を迎える門にふさわしい仕立てである。

見学方法

齋藤家住宅東門は個人の所有で、表門の内側、主屋の玄関前に建つ。敷地に立ち入ることはできないため、門そのものを近くで見ることはできない。

旧北陸道の公道から表門越しにうかがえる範囲にとどめること。屋敷への行き方は齋藤家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q齋藤家住宅東門は見学できますか?
A個人の屋敷の内側に建つため、近くで見ることはできません。公道から表門越しにうかがう形になります。
Q齋藤家住宅東門は何のための門ですか?
A主屋の座敷棟に賓客を迎えるために設けられた門で、主屋の玄関前と東側の庭とを隔てています。
Q齋藤家住宅東門はいつ建てられましたか?
A江戸時代末期(1830年〜1868年)の建築です。
Q齋藤家住宅東門はどのような形式ですか?
A控柱をもつ腕木門で、間口は2.2メートルです。主要な材にケヤキを用い、扉には八双金物などの飾金物を多用しています。
Q齋藤家住宅東門はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成28年(2016年)に登録されました。

基本情報

名称齋藤家住宅東門
所在地福井県鯖江市舟津町4丁目1421
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成28年(2016年)11月29日登録
員数1棟
寸法木造腕木門、瓦葺、間口2.2メートル
所有者個人
公開状況非公開(敷地内)

参考文献

最終更新日: 2026.09.25