有馬家霊屋とは:梅林寺に並ぶ久留米藩主の5棟の霊廟

有馬家霊屋(ありまけたまや)は、福岡県久留米市京町の梅林寺の境内にある、久留米藩主有馬家の5棟の霊屋で、寛永7年(1630年)から承応4年(1655年)にかけて建てられ、平成30年(2018年)12月25日に重要文化財に指定された。

文化庁の解説によると、梅林寺は久留米藩主有馬家の菩提寺で、5棟の霊屋が並び立つ、九州地方では希少な大名家の霊廟建築である。所有者は宗教法人梅林寺。

久留米観光コンベンション国際交流協会によると、梅林寺は初代藩主豊氏がゆかりの瑞巌寺を移したもので、父則頼の法号「梅林院」にちなんで寺号を改めた。

5棟の構成

文化庁の記録では、指定されている5棟は次のとおりである。藩祖則頼の梅林院霊屋は寛永7年(1630年)の建立で、桁行三間・梁間三間の入母屋造、妻入、本瓦葺。初代豊氏の春林院霊屋は寛永20年(1643年)の建立で、正面三間・側面三間の宝形造、本瓦葺である。

春林院位牌廟は寛永20年(1643年)、豊氏室の長壽院位牌廟は慶安5年(1652年)、二代忠頼の瓊林院位牌廟は承応4年(1655年)の建立で、いずれも入母屋造・妻入・桟瓦葺の建物である。

文化庁によると、墓所の前寄りに則頼と豊氏の霊屋を並べ、その後方の上段に豊氏、豊氏室、忠頼の位牌廟を配置している。

有馬家霊屋の価値:上下2段で一対をなす独自の構成

文化庁は、五輪塔を納める下段の霊屋と、壮麗な宮殿を安置する上段の位牌廟の2棟を一対として祀るという、独自の相関関係を有馬家霊屋の特色に挙げている。

たぐいまれな建物の配置と、上下段で建物の形式に差をつけるという特異性をもつ一方、廟所の形式を次第に簡素にしていくなど、近世の大名家の墓所に共通する特質も示している。

文化庁は、日本の霊廟建築が地方でどのように展開したかを理解するうえで高い価値があると評価している。

有馬家霊屋の見学方法

梅林寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、九州を代表する修行道場として知られる。霊屋の見学条件については公的な案内を確認できなかったため、事前に梅林寺(0942-32-2565)へ問い合わせたい。

久留米観光コンベンション国際交流協会によると、所在地は久留米市京町209で、JR久留米駅から徒歩約5分。隣接する外苑は梅の名所として市民に親しまれている。

Q&A

Q有馬家霊屋はいつ重要文化財に指定されましたか?
A平成30年(2018年)12月25日に指定されました。
Q有馬家霊屋は何棟ありますか?
A梅林院霊屋、春林院霊屋、春林院位牌廟、長壽院位牌廟、瓊林院位牌廟の5棟です。
Q有馬家霊屋はいつ建てられたのですか?
A寛永7年(1630年)の梅林院霊屋から承応4年(1655年)の瓊林院位牌廟まで、順に建てられました。
Q有馬家霊屋の特徴は?
A五輪塔を納める下段の霊屋と、宮殿を安置する上段の位牌廟を一対として祀る、独自の構成です。
Q有馬家霊屋は見学できますか?
A梅林寺は修行道場のため、見学条件は事前に梅林寺へ問い合わせてください。

基本情報

名称有馬家霊屋(ありまけたまや)
所在地福岡県久留米市京町
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成30年(2018年)12月25日指定
員数5棟
寸法梅林院霊屋:桁行三間、梁間三間、入母屋造、妻入、本瓦葺ほか
所有者宗教法人梅林寺
公開状況見学条件は梅林寺に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「有馬家霊屋 梅林院霊屋」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00005174
文化遺産オンライン「有馬家霊屋」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/377717
久留米観光コンベンション国際交流協会「梅林寺」
https://welcome-kurume.com/spots/detail/4ec3b2dd-9c8e-49e5-86bc-3075af7d95b4
福岡県「梅林寺唐門」
https://www.fukuoka-bunkazai.jp/frmDetail.aspx?db=1&id=284

最終更新日: 2026.09.28

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