十綱橋とは:飯坂温泉街の摺上川に架かる鋼製アーチ橋
十綱橋(とつなばし)は、福島県福島市飯坂町の飯坂温泉街で摺上川に架かる大正4年(1915年)の鋼製アーチ橋で、令和2年(2020年)に国の登録有形文化財に登録された。
文化庁の記録によると、十綱橋は阿武隈川水系の摺上川に架かり、支間長40メートルの2ヒンジ鋼製アーチの両岸側にI形鋼の桁を取り付けて、全長を52メートルとしている。幅員は7.3メートル。昭和42年(1967年)に改修を受けている。所有者は福島県である。
登録の理由:国内現存最古級の鋼製アーチ橋
十綱橋の登録番号は07-0237、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は、山形鋼を組み合わせたブレースドリブアーチと垂直材からなる繊細な外観を特徴に挙げ、わが国に現存する最古級の鋼製アーチ橋と評価している。
福島県によると、十綱橋は平成16年(2004年)に土木遺産にも選ばれている。
見どころ:ブレースドリブアーチの繊細な輪郭
十綱橋は、橋の上を渡るより、少し離れた川岸から眺めると構造がよく分かる。上下2本の弦材を斜材でつないだブレースドリブアーチが緩やかな弧を描き、垂直材が橋床を吊るように支えている。
温泉街の建物に挟まれた摺上川の谷に、細い鋼材で組んだアーチが架かる眺めは、大正期から続く飯坂温泉の景色の一部になっている。
十綱橋の見学方法
十綱橋は現役の道路橋で、歩いて渡ることができる。見学に料金はかからない。車の通行があるので、橋の上で立ち止まるときは歩道の安全な場所で見たい。
福島県によると、福島交通飯坂線の飯坂温泉駅から徒歩約3分、東北自動車道の飯坂インターチェンジから約10分である。
Q&A
- 十綱橋とはどのような橋ですか?
- 福島市飯坂町の摺上川に架かる大正4年(1915年)の鋼製アーチ橋で、全長52メートル、幅員7.3メートルです。令和2年(2020年)に登録有形文化財に登録されました。
- 十綱橋の読み方は?
- 「とつなばし」と読みます。
- 十綱橋が貴重とされるのはなぜですか?
- 山形鋼を組み合わせたブレースドリブアーチの繊細な外観をもち、国内に現存する最古級の鋼製アーチ橋とされるためです。
- 十綱橋は渡れますか?
- 現役の道路橋で、歩いて渡れます。車の通行に注意してください。
- 十綱橋へのアクセスは?
- 福島交通飯坂線の飯坂温泉駅から徒歩約3分です。
基本情報
| 名称 | 十綱橋(とつなばし) |
|---|---|
| 所在地 | 福島県福島市飯坂町字十綱下29~飯坂町湯野字湯ノ上25-6 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 令和2年(2020年)4月3日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 鋼製単アーチ橋、鋼製取付桁橋付属、橋長52メートル、幅員7.3メートル |
| 所有者 | 福島県 |
| 公開状況 | 現役の道路橋。通行自由 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「十綱橋」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013224
- 文化遺産オンライン「十綱橋」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/445133
- 福島県「十綱橋(土木遺産)」
- https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/infra/totsuna.html
最終更新日: 2026.09.27