リムストーンプールとは
リムストーンプールは、炭酸カルシウムを含んだ水が流れる場所で、沈殿した石灰分が畦のような縁(リム)をつくり、その内側に水をたたえた皿状の池が、棚田のように段々に連なったものである。鍾乳洞の中の、水がゆるやかに流れる床面に多く見られる。
しくみは、石灰分を含んだ水から炭酸カルシウムが析出して積み重なることにある。沖縄県の宮古島保良の石灰華段丘の解説は、湧水中の炭酸カルシウムが水分の蒸発とともに石灰華として析出し、石灰華によって縁取られた小さな池が順次形成されると説明している。鍾乳洞の外の屋外でできるものは石灰華段丘と呼ばれ、日本では珍しいとされる。
記録と実物で見分ける手がかり
山口県美祢市の秋芳洞は、石灰岩が浸食溶解されて生じた日本最大級の石灰洞として、特別天然記念物に指定されている。美祢市の解説は、洞内の名所の一つ「百枚皿」を、巨大なリムストーンプールとして内外に例を見ない美しい眺めと紹介している。宮古島保良の石灰華段丘は、崖の下部に長さ約70メートル、幅約30メートルの範囲で分布する、野外の石灰華段丘として国内最大規模のもので、天然記念物に指定されている。
現地では、皿のような浅い池が段をなして重なり、その縁が白っぽい石灰質で盛り上がっているかを見る。
参考文献
最終更新: 2026.09.27