露盤とは

露盤は、宝形造の屋根や塔の頂部に据える方形の台である。四方の屋根面が集まる一点を納め、その上に宝珠や相輪を載せる。

東京都の池上本門寺宝塔は文政11年の建築で、重要文化財の詳細解説に「宝塔は、上下層とも円形の平面をもつ木造の仏塔で、屋根は宝形造、銅板葺で、その上に露盤と相輪を載せる。宗祖の550回遠忌に際し、信徒の本願により、文政11年(1828)に上棟した…内部空間を持つ木造の宝塔は全国的にも類例が少なく、池上本門寺宝塔はそのうち最大規模の遺構である」と記されている。

相輪は塔の頂部に立てる金属製の柱状の飾りで、九輪や水煙などの部材からなる。露盤はその台座にあたる。

宝形造は水平な棟を持たず、屋根面が一点に集まる。その頂点をそのままにしておくと雨仕舞いが難しいため、露盤を据えて納める必要がある。

見る位置と、記録での扱い

宝形造の建物を遠くから見上げるとよい。屋根の頂点に方形の台が載り、その上に丸い玉や細長い柱状の飾りが立っていれば、台の部分が露盤である。

塔では相輪、堂では宝珠を載せることが多い。屋根の規模と格式によって上に載るものが変わる。

記録にこの語が現れる例は多くない。構造及び形式等欄は屋根の形式と葺材を記す欄であり、頂部の納まりまで踏み込むのは詳細解説に限られる。調べるときは詳細解説の有無を確かめたい。

同じ位置に据える宝珠は擬宝珠とは別のものである。擬宝珠高欄や橋の親柱の頭に載せる飾りで、屋根の頂部に載る宝珠とは位置も大きさも違う。

参考文献

文化庁 文化財の紹介 国宝・重要文化財(建造物)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/kokuho_bunkazai.html
国指定文化財等データベース(文化庁)池上本門寺宝塔/屋根は宝形造、銅板葺で、その上に露盤と相輪を載せる
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004464
国指定文化財等データベース(文化庁)金剛峯寺本坊/宝形造、向拝一間、檜皮葺
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00005531
国指定文化財等データベース(文化庁)安楽寺本堂/方1間格天井の身舎周囲に化粧屋根裏の庇を回す
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003263

最終更新: 2026.09.11