堀口家住宅付属屋とは

堀口家住宅付属屋は、群馬県渋川市上ノ町の金物商・堀口家の店蔵の東面に接して街道沿いに建つ明治29年(1896年)の木造2階建の建物で、平成12年(2000年)12月4日に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ほりぐちけじゅうたくふぞくや」。

棟を東西に通す切妻造で、街道に長い側を向けた平入とする。屋根はもとは板葺で、現在は鉄板葺である。建築面積は131平方メートルあり、堀口家住宅として登録された5件のなかでもっとも大きい。所在地の地番は上ノ町2341で、店蔵や主屋(2335)とは分かれている。

登録の理由:明治の街道筋の面影

堀口家住宅付属屋の登録基準は「造形の規範となっているもの」である。文化庁の解説は、店蔵とともに明治の街道筋の姿を伝える点を貴重だとしている。

慶応2年(1866年)の店蔵が建ってから30年ほどのち、その東隣に働く場としての付属屋が加わった。黒漆喰の店蔵と木造の付属屋が並ぶ街道側の表構えは、明治中頃の商家の店先の姿を伝えるものとして、登録有形文化財に登録された。

見どころ:トロッコのレールが残る作業場

堀口家住宅付属屋の1階は、作業場を兼ねた店として使われていた。床にはトロッコのレールが残り、荷を台車に載せて運ぶ作業がここで行われていたことがうかがえる。

2階は、街道に面した側が倉庫だった。1階で扱い、2階の表側に品物を置くという使い分けで、店蔵が売り場の顔をつくり、付属屋が裏方の仕事を引き受けていたと読める。

外から見ると、店蔵の塗り込めた黒い壁のすぐ東に、木造の付属屋が続く。同じ街道沿いにありながら、土蔵造で火に備えた店と、木造で働く場を広くとった作業棟とで、つくりの考え方が異なる。

堀口家住宅付属屋の見学方法

堀口家住宅付属屋は、株式会社ホリグチが旧本社「店蔵記念館」として保存している建物群の一棟である。内部の公開日や時間は公表されておらず、トロッコのレールが残る1階も一般には見られない。

街道に沿って建っているので、外観は通りから見ることができる。店蔵と一続きの表構えとして眺めるとよい。敷地には立ち入らないようにしたい。

Q&A

Q堀口家住宅付属屋はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
A文化庁の記録では明治29年(1896年)の建築です。平成12年(2000年)12月4日に登録有形文化財に登録されました。
Q堀口家住宅付属屋は何に使われていましたか?
A1階は作業場を兼ねた店、2階は街道側が倉庫でした。1階にはトロッコのレールが残っています。
Q堀口家住宅付属屋はどこに建っていますか?
A街道に沿って、店蔵の東面に接して建っています。地番は上ノ町2341です。
Q堀口家住宅付属屋はどのくらいの大きさですか?
A木造2階建で、建築面積は131平方メートルです。堀口家住宅の5件のなかでもっとも大きな建物です。
Q堀口家住宅付属屋は中に入れますか?
A内部の公開日や時間は公表されていません。街道に面しているため、外観は通りから見られます。

基本情報

名称堀口家住宅付属屋(ほりぐちけじゅうたくふぞくや)
所在地群馬県渋川市上ノ町2341
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)12月4日登録
員数1棟
寸法木造2階建、鉄板葺、建築面積131平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし(株式会社ホリグチ旧本社)
公開状況内部は常時公開なし(外観は道路から)

参考文献

堀口家住宅付属屋(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002014
堀口家住宅店蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002010
旧渋川市地区の指定文化財(渋川市)
https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/000373/000375/p000295.html

最終更新日: 2026.09.28