金善ビルとは

金善ビルは、群馬県桐生市本町5丁目にある大正10年(1921年)ごろ建築の鉄筋コンクリート造地上4階・地下1階建の事務所ビルで、平成18年(2006年)3月27日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「かなぜんびる」。文化庁は、地方都市における初期の鉄筋コンクリート造事務所ビルの好例と記している。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建、建築面積94平方メートル、塔屋付き。登録番号は10-0158で、所有者は記録に記載がない。

織物の町の小さなビル

桐生市によれば、金善ビルは桐生市堤町にあった金善織物の2代目、金居常八郎が建てたもので、名称は初代金居善太郎の屋号「金善」による。

平面は正面(東)と背面(西)が約8メートル、側面が約9メートルの方形である。建物の中央の独立柱を中心に四方向へ梁を架け、各壁面の中央部にだけ柱を立てて四隅には柱がない、ラーメン構造と壁構造が混在する構造になっている(桐生市)。

登録有形文化財としての価値

金善ビルは「造形の規範となっているもの」として登録された。桐生市は、大正時代後期の建物で、地方都市の鉄筋コンクリート造建築の過渡的な形態をもつ極めて貴重な存在と評価している。

見どころ

金善ビルの外観は三層の構成で、1階は背を高くした石積み風、2階より上は白いタイル張りとし、玄関の上方などにセセッション風の装飾を付ける(文化庁)。桐生市によれば、中間部は縦長の上下窓で区画され、上部は横線を強調し、頂部のパラペットにレリーフを飾る。1階と2階には防火用の鋼製シャッターが付く。

内部は、1階の天井高が4.8メートルあり、漆喰塗りの壁の各柱に柱頭飾りを施し、天井や梁、開口部のまわりにも漆喰の装飾が見られる。階段は木造である(桐生市)。

見学について

桐生市によれば、金善ビルの建物内部は織物関係の店舗として使われている。見学についての公的な案内は見当たらなかった。外観は本町通りから見ることができる。所在地は桐生市本町5丁目345。

Q&A

Q金善ビルはいつ建てられましたか?
A大正10年(1921年)ごろです(文化庁)。
Q金善ビルの名前の由来は?
A金善織物の初代金居善太郎の屋号「金善」によります(桐生市)。
Q金善ビルの外観の特徴は?
A1階を石積み風、2階以上を白タイル張りとし、玄関上方などにセセッション風の装飾を付けています(文化庁)。
Q金善ビルの構造の特徴は?
A中央の独立柱から四方向に梁を架け、四隅に柱のない、ラーメン構造と壁構造の混在した構造です(桐生市)。
Q金善ビルが登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成18年(2006年)3月27日です。

基本情報

名称金善ビル(かなぜんびる)
所在地群馬県桐生市本町5-345
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)3月27日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建、建築面積94平方メートル、塔屋付
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況外観は通りから見学可(内部は店舗)

参考文献

最終更新日: 2026.10.07